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東建ホームメイトカップ 2007
太田直己(おおたなおみ)「僕には、失うものは何もない」
「出るからには、どの試合も勝つ気でやりたい」。
強い気持ちで迎えたこの日2日目は、ボギーなしの6アンダー。
硬く速いここ東建多度カントリークラブ・名古屋のグリーンに球を止めるのは、容易なことではない。「中途半端なアプローチをしたら、転がり落ちてしまう」。
短めの番手を振り抜いて、高さとスピンで止めるように心がけた。
6つのバーディはすべて、ショートアイアンで3メートル圏内につけたものだ。
この難コースで65のベストスコアタイをマークして一気に盛り返した。
通算4アンダー8位タイで、楽々の決勝ラウンド進出だ。
先週のチャレンジトーナメント開幕戦『PRGR CUP』でプロ初優勝を挙げた。
会場の千葉県のオークビレッジゴルフクラブは、関東地区で1、2を争う難コース。
そこで3打差つけて、頂点に立ったことが大いに自信になった。
その勢いのまま、このツアー開幕戦に乗り込んできた。
昨年のファイナルQTランク64位は今大会の出場権がなかったが、主催者推薦を受けてのエントリー。
予選2日を終えて“2週連続V”も狙える位置。
「・・・僕には、失うものは何もないから。残り2日も思い切ってやりたい」。
日体大時代に日本学生と、伝統の朝日杯全日本学生で連覇を達成した大器がようやく目を覚ましたか。