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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

地元・御殿場市の親善大使・芹澤信雄は19位でフィニッシュ

大歓声に迎えられた。最終18番パー5。自宅から、開催コースの太平洋クラブ御殿場コースまで、車でわずか10分。2003年から御殿場市の親善大使をつとめ、名実ともに地元の顔である芹澤に、惜しみのない拍手が贈られた。

期待に応えて「せめて、ここでバーディを取りたい」。
そう気負ったが、2オン狙いの第2打は右サイドの池を怖がって左の花道。結局、3オン2パットに終わってこの日、全ホールパーに「まあ、僕らしいプレーと言えばそうだけど」と、苦笑した。

賞金シードを失って5年目。今年は出場権すらなく、先週の予選会クォリファイングトーナメント(QT)のサードステージで復活を試みたが失敗。
主催者推薦を受けた今大会が、自身の今季最終戦だった。
それだけに、この日最終日は1番で5メートルのパーを拾って色気を出した。

「今日はひょっとしたらトップ5入りもあるかもしれない」。
そうすれば、直近の大会5位内の資格で次週のダンロップフェニックスにも出られる。
2試合連続で結果を出せば、シード復活の可能性もあるかもしれない。
「・・・なんて、その気になったのがやっぱりいけなかった」と、通算5アンダーは19位タイにとどまって照れくさそうに頭をかいた。

大会週の10日(土)に誕生日を迎えたばかり。
シニア入りを2年後に控え、持病の肩痛は本格的な治療が必要な状況だ。
これで、しばらくまた出番は来そうにないが「この際だからきちんと治してしまおう」という覚悟は出来ている。

今週は、これまで「絶対にあれだけは使うもんか」と意地を張っていた長尺パターを初めて起用して、まずまずの感触をつかんだ。
「こうして4日間プレーできたことで、また頑張れるかなという気持ちになってきた」と再び気持ちも前向きに。
48歳にとって実り多き1週間だったようだ。

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