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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

アダム・スコットが首位タイ

2001年のワールドカップ以来、2度目の御殿場は、その攻略法も心得ている。これまで参戦したあまたの強豪すら「あのオーガスタに匹敵する」とまで称した高速グリーンは、奥につけたら最後。
「ただボールに触るだけのパットになってしまい、とても積極的にバーディを狙っていけない。ここでは、絶対にピンの手前にボールを置くこと」。

この鉄則を守り、5アンダーの67は首位タイスタートに「今日は2001年よりも良いプレーができた」と、満足そうだ。

インスタートのこの日は前半の18番パー5で、残り207ヤードの第2打を6メートルにつけた。
これをがっちり沈めて思い出すのは、母国の英雄グレッグ・ノーマン。やはりこの18番で最終日にイーグルを奪って今大会を制したのは93年だった。

いまはスコットの専属キャディをつとめるトニー・ナバロさんは、このときノーマンのバッグを担いでいた。
「ノーマンが優勝した瞬間のことは、トニーからよく聞かされている。今週はあのときのトニーの経験が、かなり生かされていると思う」。

ノーマン以来となる豪州勢の大会制覇にむけて、スコットが二人三脚で好位置につけた。

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