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BMWチャレンジカップ 2007

中嶋常幸がセミナーを開催!(28日更新)

28日(金)、静ヒルズカントリークラブ内にある静リゾートホテルで、「BMWチャレンジカップ」の予選通過者を対象に、17時からセミナーが開催された。

講師はこのコースの設計監修を行っている中嶋常幸。
中嶋を慕う人はゴルフ界にも企業にも多く、オフシーズンの短い期間に忙しくて断る事があるものの、講演会を10回程度行っている。

今日は同じゴルフを職業にしている同業者が相手。
普段と違って、ゴルフの話やゴルフの上達方法を話すわけにもいかない。なにより、ゴルフでのスランプ等の苦しみは中嶋自身が一番分かっているからだ。

伝えたいメッセージ。「魅力のある人生を見つけて欲しい」。
中嶋は言う。重要なのは『価値観』だ。

多くの積み重ねたツアーの勝利数は48勝、生涯獲得賞金額も16億円を超えている(数値はツアー制施行の1973年以降)。立派な数字だと思うが、「お金は幸せを演出する一つのアイテムにしかすぎない。どう有効に使えるかが大事」。もっと嬉しい事があるのだと言う。

「アーノルド・パーマーを“アーニー”、ジャック・ニクラウスを“ジャック”と呼べば分かって貰える。こんなに嬉しい事はないよ。俺の財産。」
中嶋の輝かしいゴルフ人生は、お金では計り知れないものを得たのだ。

「スランプがない選手はいない。自分だって予選落ちが続いた時は引退も考えた。ただ、俺にはゴルフしかないと思った。みんなもそうだと思う。だからこそ、打たれ強い選手になって欲しい。」

若いゴルファーに、また志す人に伝えたい。
自分の話が少しでも役に立てれば…。その思いが溢れ、必死にエールを送る。

「試練を宝に変える。それは今を感謝すること」。
「人生で自分を磨く旅をして欲しい」。

会場は中嶋の話に聴き入る。中嶋は家でも聞けるように、自分がいつも聞いているという山形県米沢にいる牧師の話が入ったCDを用意して、自らが一人ひとりに配った。選手だけではなく、会場にいたスタッフにも。

セミナー終了後は、主催者である森ビル株式会社が好意で会場の手配以外にも、夕食を用意してくれており、レストラン会場に移動。そこでは、多くの選手が中嶋と個別に会話を交わしていた。

明日、最終日を迎える選手にとって、気持ちのゆとりができたに違いない。

  • 熱心に聞き入る選手たち

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