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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2008
星野英正が単独首位スタート
そう話す星野にとって、日本屈指の難コースを選んで行われる今大会はまさにうってつけの舞台だ。
まして、今年はホームコースと呼んでもいい兵庫県の名門、東広野ゴルフ倶楽部での開催だ。
出身の仙台から、同県の芦屋市に引っ越したのは2002年。
新天地での練習場所を探していた星野に、同コースを紹介してくれたのがクラブチャンピオンの平山善裕さんだ。
好きなときに来て、練習できるように口をきいてくれたおかげで、「いつでも、芝の上から打てる恵まれた環境。通常の営業日でも、グリーンの仕上がりは最高だし、ほんとうに有り難かった」。
数え切れないくらいのラウンドをこなし、ただでさえコースは知り尽くしているのに、いざ本戦に入ると調子が狂う。
コースのレイアウトを子細に記したヤーデージブックを見ながらラウンドは、「メモがあるから、あれこれ細かくやり過ぎる。むしろ、今週は簡単にゴルフをしよう」と決めて、普段の練習どおりのプレーを心がけたという。
今週は、コースまで車で50分の自宅通勤。
「リラックスしすぎて朝、起きられない」。
2個の目覚ましが交互にそれぞれ3回鳴って、ようやく目が覚めるという状況は悩ましいが、今週からドライバーと、パターを以前のピンタイプに変えることで、上手に気分転換。
7バーディ1ボギーの65でまわって単独首位に、気合いが入った。
一昨年のコカ・コーラ東海クラシックから、遠ざかったままのツアーで3つめの勝ち星は「自分の中でもそろそろ勝たなきゃというプレッシャーをかけている」。
今週は特に、名門コースと、自分との戦いだ。