今季これまで10試合中予選通過は４。最高位はＵＢＳ日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの18位タイ。スタートダッシュに乗り遅れたのは、「いろいろと考えすぎていたから」という。

構えてすぐ打つ。切れ味鋭いショットが持ち味だった。
「でもこのオフから、他の選手のビデオを見たり･･･。ゴルフに関してもっと勉強したくなったんです」。
良いところがあれば自分のスイングにも取り入れようと、試行錯誤を続けるうちに自分のゴルフを見失った。
少しのミスも許せずに、自分自身にイラついた。

「やっぱり、僕は考えすぎるとダメ。曲がってもしょうがないくらいの気持ちで、大雑把にやってちょうどいい」と、気持ちを入れ替えた途端にこのスコア。

いまも本調子とは言えないが、最近のウィークポイントだったアプローチメインの練習に切り替えたのが吉と出た。
前日初日は２回。この日２日目は５回しかフェアウェイを捉えることは出来なかったが「アプローチがうまくフェースに乗っているし、拾って拾ってやれている」。

前半の13番はバンカーから奥１メートルにつけた。
14番は、100ヤードのアプローチが30センチにピタリ。
ラフからのショットも耐えてしのいで、通算２アンダーは首位タイでの決勝ラウンド進出に「週末はリラックスしてマイペースにやるよ」。

北海道の風に吹かれ、持ち味の大らかなゴルフで小樽を制する。

• 谷口 拓也