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つるやオープンゴルフトーナメント 2008
中嶋常幸が今季初戦
今年は、長男・雅生がツアーの前半戦の出場権を獲得し、親子参戦に注目が集まっている。
本人は、「プロなんてものは、試合に出たら自分のことしか考えない。息子のことは関係ないよ!」と無関心を装うが、親子揃って新シーズンのスタートが切れる喜びが、そこはかとなく滲み出ている。
昨年1月、長女ひかりちゃんが誕生。中嶋にとっては2人目となる孫が、「息子の精神的成長を促してくれた」と、感じられることが何より嬉しい。
先週の16歳の活躍は、テレビで見た。
「序盤は崩れてしまったが、最後に盛り返してくるところがやはりさすが。彼にとっては大いに勉強になったと思うし、彼の活躍に選手も、大会も、運営サイドも、ファンも刺激を受けて、これからどんどん変わっていくと実感できる開幕戦だった」。
石川を中心に、いま確かに変わりつつある男子ツアーにあって、一時代を築いたベテランは動じない。
「誰か一人の存在によって、自分のスタイルが変えるつもりはない。自分は、今年も自分のゴルフをするだけ。中嶋らしいゴルフを見せたい」。
押し寄せる世代交代の波の中で、いまなお若手と互角に戦えるという自信とプライドをのぞかせた。