いまや欧州ツアーの雄といってもいいジーブが、この「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」を今季の日本ツアー２戦目に選んだのは、「この大会と、何より北海道が大好きだから！」。

日本ツアーで戦うようになって７年あまり。
いまやすっかり日本通のジーブのまず一番のお目当ては、会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブのレストランだ。

「選手のみなさんには高いモチベーションを持ってプレーしたもらいたい」という大会のご厚意で選手たちは期間中、すべて無料で食事できることになっているが、郷土色強い豊富なメニューの中でもジーブのお気に入りは道産の筋子と納豆だ。

バイキングスタイルの朝食も「毎日楽しみで･･･」といいながら、無邪気な笑顔でトレーに好物を乗せていくジーブの姿がある。

そして、夜は名物のジンギスカンに舌鼓を打つ。
「あれは最高にうまいっ！」と大絶賛。
３週前の欧州ツアーで右足首を痛めた。
「４週間は休んだほうがよい」という医者の言葉を吹っ切って来日したものの、いまは歩くのさえ困難な状況だが、ハンディをものともせずに４位タイに躍り出た原動力がここにある。

「今週、来週と北海道に出て、次はアメリカ。全米プロ。ゆっくりお休みするのはそのあとかな」。
週刻みで世界中を駆け回るタフガイの目標は、もちろん愛してやまない北海道でのツアー通算３勝目だ。

• Ｊ・Ｍ・シン