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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2008

マンデーから勝ち上がった廣田恭司が2アンダー

今週の16日(月)に会場のここよみうりゴルフ ウエストコースで行われた予選会、いわゆるマンデートーナメントで66をマーク。トップ通過で本戦切符を手に入れた。
そして、この日初日は2アンダースタートだ。
「コースとの相性が良いのかも…」。そう信じて良さそうな連日の好スコアが大いに自信となって、ようやく壁を破れそうな気配だ。

2005年7月の日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ以来、年をまたいで今年の三菱ダイヤモンドカップまで、14試合連続の予選落ち。

99年のプロ入り以来、出場権すらままならない年が続き、その中で「たまに試合に出ると入れ込みすぎて、いつものゴルフが出来なくなって」と、苦笑する。
それだけに、「そろそろ通りたい」との思いは切実だ。

今年42歳。
本格的にプロを目指したのが25歳と遅かったのは、地元・山口県の萩商業高校から協和発酵に入社し、社会人野球で活躍していたからだ。

兄・浩章さんは、1985年にドラフト2位で入団。廣田自身もプロ入りを目指していたが、転機が訪れたのは1991年だった。
左太ももの肉離れと肋骨の骨折が重なって悩んでいたころ、たまたま観戦にいった下関ゴルフ倶楽部で開催された日本オープンに感動して、一念発起で「俺もプロゴルファーになろう」と決めた。

浩章さんは、いまはソフトバンクの打撃投手をつとめるが、弟は遅咲きだが堂々の“現役選手”だ。
妻と3歳になる長女は決勝ラウンドに進出したら、住まいのある滋賀県から応援に行くと約束してくれた。
「だから頑張らなくちゃ!」と、張り切っている。

廣田恭司(ひろたきょうじ)
1966年5月11日生まれ。山口県出身。萩商業高校から協和発酵に入社。実業団野球で活躍していたが、25歳のとき会社の上司と見に行った日本オープンでゴルフに目覚め、プロゴルファーを目指す。
99年にプロ転向を果たしたが、今年はツアーの出場権もなく、マンデートーナメントなどからチャンスをうかがう日々。少ないチャンスを大きく生かしたいところだ。
身長180センチ、体重75キロ。

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