Tournament article

The Championship by LEXUS 2008

宮里聖志がベストスコアタイの65をマーク

最終ホールで声援が飛ぶ。「“お兄ちゃん”頑張って!」。宮里家の長男は「もう、15年も前から言われてますから慣れてます」と、苦笑い。
「応援していただいている間が花。頑張りたいですね」と、日本勢として最上位の4位浮上に気合いを入れた。

首位のSKと同じくフェードヒッター。
しかし、ほとんどのホールでドライバーを握るのは、SKのように小技に自信があるわけではない。
この日、唯一5番ウッドを使った11番で左に引っかけてボギーを打ったように、「僕は刻んだ方がヘタクソだから」。

やはり初日の11番。2番アイアンのティショットでダブルボギーを打って「頭に来た」。
フェアウェイが狭い難コースで開き直った。
「もう二度と刻まない!」。

この日は8番で「奇跡的に飛んだ」と320ヤードを記録するなど「いまはドライバーに自信がある」ことも追い風だ。
2週前に、久々に受けた父でコーチの優さんの特訓で今季、不振にあえいでいたパットも「一発で良くなった」とたちまち上り調子だ。
得意分野を生かして、単独4位に浮上した。

8月18日に誕生したばかりの長女そらちゃんは可愛い盛りだが、首位とは7打差に「いまは考えている余裕がない!」と悲鳴をあげる。
藍ちゃんの“お兄ちゃん”も、いまや立派な“お父ちゃん”。
一家を支える大黒柱として最終日も豪快に、ドライバーでかっ飛ばしていく。

関連記事