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東建ホームメイトカップ 2009

開幕初日に首位に立ったのは原口鉄也

上下ベージュのシックなウェアとはうらはらに、新シーズンにかける思いは熱い。「ド派手な1年にしたい」。今年35歳。2006年にシード復帰を果たしてから、今年で4年目。
しかし、過去3年の賞金ランクは40〜50位を行ったり来たり。

「このまま優勝もしないまま終わるのは寂しい。優勝したい、より優勝しなくちゃ。そんな気持ちでやっています」。

気合いを入れて、このオフは重い腰を上げた。
「言葉、食事、もろもろの手続きがめんどくさくて」。
煩わしさを言い訳に、これまでほとんど出たことがなかった日本を飛び出し、米フロリダへ。
タンパで約1ヶ月。キャンプを張り、心身共にみっちりと鍛え直した。

今田竜二を教えるリッチ・エイブル氏にレッスンを請うて、スイング指導も受けた。
アドバイスは「これまでの自分にはなかった動き」だったそうで、体現するには今でも怖くて相当の勇気が要るそうだが、この日初日のスタートホールで納得できるショットが打てて、自信が深まった。

めったにクラブを変えないことから「メーカー泣かせ」と自認する選手が大英断。
開幕から新たにバッグに入れたドライバーにも後押しされた。
飛距離は以前より、平均5ヤード伸びて「今日はプレッシャーもほとんどなくて。コースがものすごく短く感じられた」という。

強風の中、固く速いグリーンもものともしない。
7バーディ(1ボギー)は65に「今年こそ、そろそろ行かなくちゃ!」。
開幕初日から、がっちりとその手応えをつかんでいる。

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