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ANAオープン 2009

石川遼がゴルフ北海道スイングを獲得

最終日も大勢のギャラリーを集めた18歳になったばかりのホストプロは、
大会ホストプロは、この日最終日もホールをぐるりと埋め尽くした大ギャラリーを、ハラハラドキドキ、ワクワクのゴルフで存分にもてなした。

まずは1番で、いきなりティショットを左にOB。ダブルボギーの幕開けにハラハラさせた。
そのあとも強い風の影響か、ショットが乱れてドキドキさせたが、403ヤードの7番パー4で、すべての鬱憤を晴らすスーパープレーで魅せた。
アプローチウェッジで打った101ヤードの第2打は、3バウンドでカップイン。チップインイーグルで沸かせたが、ワクワクはこれだけで終わらなかった。

なんと9番でもチップインイーグル。左ラフから15ヤードの第3打をサンドウェッジで直接決めた。
特大のガッツポーズを披露した。ジェットコースターのようなゴルフで、興奮の渦に巻き込んだ。

そして極めつけは、北海道の大会ならではの栄冠をも手に入れたこと。
7月のセガサミーカップから始まった「ゴルフ北海道スイング」は、その翌週のサン・クロレラ クラシックとそしてこのANAオープンと、道内で行われる3大会の順位をポイント換算し、その1位者に賞金100万円と、海外ツアーの出場権を与えようという試みだ。

サン・クロレラ クラシックで今季2勝目をあげていた石川の、今大会直前の順位は藤田寛之と津曲泰弦に次ぐ2ポイント差(111ポイント)の3位だった。
「開幕前から自分が上位にいることは、分かっていたから。今週も頑張りたいなと思わせてくれる何よりの材料だった」と、石川はいう。

ホスト大会の初優勝こそ実現出来なかったが最後まで上位進出をにらみ、最終日には自身初の1日2イーグルを奪ったあともしぶとく粘って18位タイ。154ポイント獲得で、逆転の初受賞に「17番も、18番も曲げたけど。それでもパーで上がれたから、取れたのだと思う」と胸を張る。

大会3日目に、今大会4勝の中嶋常幸が「輪厚は経験が何より生きるコース」と言っていた。その言葉に大きく頷いた石川は、「それはいつも、お父さん(勝美さん)も言っていることで、アンジュレーションが大きくて、グリーンは知り尽くしていないと攻略できない。風の読みもそう。でもだからといって、“経験が少ないからしょうがない”では終わりたくなかった」。

だからこそ今回の受賞には、格別の思いがある。
「北海道でのプレーはまたしばらく後になってしまうけど、上位で戦いプレーで盛り上げることが、プロの大きな役目。次もまた、良いプレーを見せたい」。
昨年予選落ちのこのホスト試合は今年、賞金ランク1位で乗り込んだ。初日に18歳の誕生日を迎え、6位タイでの決勝ラウンド進出に、この1年の成長のあとを示し、ホストプロとしての役目をつとめあげた4日間に、充実感がみなぎった。

<2009年ゴルフ北海道スイングトップ10 ( )…ポイント>
1 石川遼  (154)
2 片山晋呉 (150)
3 宮里優作 (140)
4 井戸木鴻樹(139)
5 藤田寛之 (138)
6 山下和宏 (131)
7 H・リー (130)
8 金 庚泰 (128)
9 手嶋多一 (127)
10 近藤共弘 (126)

<ゴルフ北海道スイングとは…?!>
道内で行われる3トーナメントが互いに手を組み、活性化をはかろうという取り組みで、2006年よりスタート。
今年も「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント(7月23-26日 ザ・ノースカントリーGC)」と「サン・クロレラ クラシック(7月30-8月2日 小樽CC)」と「ANAオープンゴルフトーナメント(9月17-20日 札幌GC輪厚C)」の3大会で全勝した選手には、各主催者より賞金1000万円が贈られることになっていましたが、今年も残念ながら、該当者はなし。

そのかわり、3大会の獲得賞金のポイントランキング1位の石川には賞金100万円と、今年は来年2月に行われる予定の欧州とアジア共催の「メイバンク・マレーシアオープン」の出場権が与えられます。
  • 1日2イーグルに、ど派手なガッツポーズも披露
  • ゴルフ北海道スイングも獲得して…
  • 3大会を代表して、主管の日本ゴルフツアー機構の会長・小泉直より、賞金100万円の目録と
  • マレーシアオープンの出場権も獲得。「海外の試合は刺激になるし、経験する価値がある」と今から胸を躍らせる。

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