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ANAオープン 2009

中嶋常幸は「明日、明後日はYES I CAN」

今大会過去4勝のうち、3勝はここ輪厚が舞台だった。コースとの相性の良さのほかに、「この大会が大好き」と、言い続けている思い入れの深さは、賞金王争いの常連だった80年代に、大会主催の全日空の機内放送で、レッスン番組を受け持った時期もあったから。

「番組のお手伝いをさせてもらったという意味でも、何か特別な思いがあるんです」という大会で昨年2位に引き続き、2日目を終えて単独2位につけ、今年も優勝争いに加わって、5度目のタイトルを狙える位置にいる。

「これはどうしたことかいな」と、おどけた。
「ショットがとにかく調子が良くて。この2日間は、ほんとにウハウハなんだ」と、胸踊らせる。

先のシニアツアー「コマツオープン」は3日間競技で、フェアウェーキープはわずか8回というていたらくに一念発起。
徹底的に要因を洗い直し、たどり着いたのは「アップライトすぎたスイングを、フラットなスイングへ」。
加えて今週、出来上がってきた中調子のニューシャフトがみごとに合致した。
「変えたスイングと、新しいシャフトが幸い同じ方向を向いていた」と、2つのマッチングがすべての不安を払拭してくれたという。

「今週は、オバマ大統領だよ!」と、喜色満面。
そのココロは「チェンジだよ」と、要はスイングとシャフトのそれをかの人のお決まりのフレーズに重ねたかったようだが、「ちょっと今のは無理矢理か」と言って、ガハハと笑った。
それにもまだ懲りず、さらに続けた。
ツアー通算49勝目をかけた週末をなぞらえて、「明日、明後日はYES I CAN. …決まったな!」と、今度は得意満面。
「“WE”だとみんなも出来るようになっちゃうから。ここは“I”ね」と律儀に付け足した。



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