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ブリヂストンオープン 2009
池田勇太のあだ名は“ゴルフ界の若大将”で決まり?!
ふいに開けた世界への扉。
「行きたかった試合でもある。勉強にもなるし、行くからには活躍できるように頑張ります」と、今から気合い十分。
また、賞金ランキングでは石川遼を抜いて8月以来の1位に返り咲いた。
表彰式のヒーローインタビューで、「トップに立つことは気持ち良い。最後まで、この位置を守り抜きたいと思います」とスピーチしたが、こちらは大観衆を前にして、ちょっぴりリップサービスも混じっていたことを明かした。
「あの場で『別に』とは言えないでしょう?」と、いたずらっぽく笑う。
まだまだ、大きな試合を残している。
「ひとつ勝てば簡単に逆転できる状況で、そんなことを意識していたら、普通に出来なくなる」と池田は言う。
優勝も、賞金王も、池田にとっては「良いプレーをしていれば、勝手についてくるもの」に過ぎない。
今月の18日時点で、日本人としては35位の石川遼に次いで2番目の46位につける世界ランキングは、年末まで50位内をキープしていればマスターズの出場権も得られるが、「それも一緒だ。頑張っていれば、ついてくるもの」と、ふいに見えてきたメジャー舞台にも基本姿勢は変わらない。
賞金レースの渦中にいながら「主役を張っているつもりはない。張りたいとも思わない」と素っ気なく、「我ながら、よくやってるなって感じだよ」とまるで人ごとのように鼻で笑うがその立場にいれば、否応なしに人々の注目は集まるし、石川遼も一時期「ハニカミ王子」との呼び名がついたように、池田にもひとつのあだ名が定着しそうな気配だ。
スタートアナウンサーの宮本武蔵さんが命名した「ゴルフ界の若大将」は、ついに満員の表彰式でもそう呼ばれて思わず苦笑い……。
「あそこで言うかあ〜って感じだけど。まあ、一度言われちゃったら替えられないし。しょうがないかな」と、そこは男らしく観念していた。