昨年のドライビング王が、２位タイに浮上した。この日２日目はアイアンショットが冴えた。５バーディのほかにも、「今日は、あと３つはチャンスがあった。もったいないことをした」と悔しがる。

シード元年の今季は、得意な北海道でのトップ５入りが２度あるが、そのほかは、いまひとつ思うような成績を残せていなかった。

まして先週の大利根カントリークラブは松林がうっそうと茂るコースに「気持ち良く振れていなかった」。

反省から、今週はゆったりとクラブを振るように心がけたことが、飛ばし屋有利とも言われるここ御殿場ではまった。
優勝争いに加わった。

もっとも、初日から続く冷え込みには身長187センチの体を縮めて「南国生まれなんでつらいです」。
しかし、即座に身を奮い立たせて「今週は５位に入ります」。

宮崎出身の22歳の今週の狙いは、地元で行われる次週のダンロップフェニックスの出場権だ。
優勝賞金４０００万円のビッグトーナメントは、昨年の賞金ランク73位の津曲には出られるか、微妙なところだ。
「初めてトーナメントを見に行って、プロになろうと思ったのがあの大会。僕にとっては特別なんです」。
ぜひ初出場を果たし、故郷に錦を飾るためにも今週は、次週の権利が与えられる５位内に入ることが必須条件。
「優勝よりも、まずはそれ」と譲らない。

• 津曲 泰弦