Tournament article

カシオワールドオープン 2009

賞金レースはいよいよ佳境へ…!!

昨年、史上最年少での1億円超えを達成した今大会で、石川遼がまた新たな伝説を作るかもしれない。現在、賞金ランク1位は1億6174万5759円を稼いでいる。

優勝賞金4000万円の今大会で勝って、なおかつ同ランク2位の池田勇太が7位以下で終われば、史上最年少での賞金王が決まるばかりか、18歳での2億円越えは、プロスポーツ界全体を見回しても、史上最年少記録となる。

「贅沢は服を買って1万円くらいを使うぐらい。億というのは宝くじくらいしか実感がない。金銭感覚が難しい」と首をかしげながらも、「ゴルフは仕事」と語り、「お父さんも、遼の稼いだ賞金は遼のものだから使わないと言ってくれているし、自分が仕事をして稼いでいるという実感がある」と、1年前と比べてもその自覚は深まっている。

賞金王獲りも含めて「今年しかチャンスがないかもしれないので、頑張りたいです。言うまでもないことですが、気合いが入ります」。

今季もいよいよ残り2戦を前に、死角はない。
さらなる改良に取り組んでいるドライバーショットの調整も順調で、「格段に良くなった」と、言い切れるほど。
近ごろ「インパクトで閉じたり開いたりしていた」と、ストロークにばらつきがあったパッティングもこの日のプロアマ戦終了後の練習で、クロスハンドにしてみたり、矯正を加えて「良い準備が出来ました」と、確かな手応えをつかんだ。

そして、本戦前日のこの日水曜日はそんな石川をさらに後押ししてくれる再会があった。
TBSの報道番組撮りで、会場を訪れた高橋尚子さんからインタビューを受けた。

今年、初出場を果たしたマスターズで現地取材を受けて以来、3度目の対面。
マラソンの金メダリストで国民栄誉賞の高橋さんも、スポーツキャスターに転身して初めて取材をした選手が石川だったこともあり「成長が、とても気になる。いつも応援しています」と、改めて声援を受けて感激した。

同じアスリート同士ということもあって、「練習してもコースでうまくいかないときの気持ちとか…。高橋さんは、僕以上に僕の気持ちを分かってくれる。お話するたびに、安心感がある」と石川。

2度目の対談は今年6月。その直後のミズノオープンよみうりクラシックで今季初Vを挙げるなど、「いつも良い影響を与えてくださる方なんです」。
今回もQちゃんとの再会を吉兆にしてみせる。

関連記事