Tournament article
UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2009
恒例のキッズエスコートで子供たちが大活躍
ミスショットはひとまず忘れ、子供たちのほうを振り返って大きく手を振る。
「行ってきます!」。
どの選手もこの日の健闘を、改めて誓ってコースに出ていった。
最終日に行われた“キッズエスコート”は大会恒例のスタートセレモニーだ。
前日6日(土)の大会3日目に、ここ宍戸ヒルズカントリークラブの東コースで開催されたスナッグゴルフの全国大会「第7回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ」に出場したキッズたちが、奧の練習グリーンから1番のティグラウンドまで、プロと手をつないで入場する。
このときスナッグゴルフの上位2校がその日もっとも良い成績でティオフする最終組の選手を受け持つことができる。
優勝校の立教小学校は、この日首位でスタートする選手と手をつなぐ権利を公平にじゃんけんで決めた。
みごと勝ち取った有村鉄平くんはいざ池田と手と手をつなぎ、優しい声で「何年生?」と聞かれ、「4年生です」と答えるので精一杯。
本当は、頑張ってとエールを送りたかったところだが、「とても緊張してしまって…」と、照れ笑い。
それからわずか20秒ほどの時間は、夢のようだった。
大勢のギャラリーのみなさんが待つスタートティへ、リーダーとともに行進した。
ティグラウンドでチームメイトと合流し、みんなで一緒に記念撮影に収まった。
元気な声で、最終組を送り出した。
ティグラウンドから降りて、ようやく緊張が解けたら、さっそくみんなに報告だ。
「ちょっとだけど、プロと話せたよ!」。
「うそ、すごいじゃん!」。
全国1位の栄光に酔いしれた翌日は、憧れのプロと触れあえた喜びに、どっぷり浸った。
大会ではキャプテンの堀口恵汰くんが、アルバトロスを含む日本新の13アンダー(23ストローク)を記録した。1チーム6人の上位5人の合計を足した131ストロークは、2位の静岡県・森町立宮園小学校に4差をつける快勝だった。
翌8日月曜日はきっと、全校あげて優勝を祝福してくれるだろう。
みんなにこの2日間の出来事を自慢することもできるだろうが、立教小の加藤一馬くん(小4)はプルプルと首を振った。
「自慢したっていいけれど…」。
ゴルファーたるもの、紳士でなければいけない。
そして謙虚でなければいけない。
前日の大会で、スペシャルゲストとして登場した中嶋常幸も言っていた。
「お父さん、お母さん、先生、監督。いつも支えてくれる人たちに、感謝をしよう」と。
だからいつも、ありがとうの気持ちを忘れない。
「勝ったからといって自慢するのではなく、みんなのお手本になれるよう、これからも謙虚に頑張ります!」。
※最終日に実施した“キッズエスコート”は、全国20の小学校が参加した3日目の「第7回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会」に参加した子供たちが、選手と手をつないで1番ティに入場するセレモニーでした。
そのほかにも今大会では高校生以下の入場を無料としたり、最終日に「小学生ゴルフ体験会」を開くなど、大会4日間が子供たちの人生の1ページにおいて良き思い出となるようにと、さまざまなイベントを行ってまいりました。
「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」は、これからも子供たちの夢を応援します。