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サン・クロレラ クラシック 2009
石川裕貴は「あの経験が生きました」
今大会は、初出場だが小樽の下調べはしてあった。
まだ、ツアーの出場権がなかった昨年は、先輩プロの太田直己のバッグを担ぎ、コースマネジメントは頭の中にたたき込んであった。
小樽のアーメンコーナーと呼ばれる504ヤードの16番パー4と、最終18番でボギーを打ったが、それも想定内。
5アンダー4位の好スタートに、「あの経験が生きたかな」と、満足そうに頷いた。
2週続きの北海道は、コーチの青山充さんに頼んでわざわざコースまで来てもらった。
極端になりがちだったフックボールをよりストレートに近く修正し、アドレスの向きも矯正した。
「おかげで、ねじれない球が打てるようになった」と、感謝する。
先週の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」の3日目は、同じ名字の17歳と同じ組。
その日、選んだコスチュームは真っ赤なサンバイザーに、同色のスラックス。
かたやチェックのパンツにオレンジのポロシャツで現れた石川遼と、「どっちがどっちだか分からない」と、ロープの外からそんな囁き声も聞こえたが、9つ上の石川は「いやいや、別に狙ったわけじゃないですよ」と、照れ笑いで首を振る。
早くもツアー通算3勝の石川に対し、ファイナルQTランク36位の資格で今季初参戦の石川は「僕はもう、しっかり思い切って行くだけです。守ってもしょうがないから」と、マイペースを強調していた。
石川 裕貴 (イシカワ ユウキ)
1983年4月29日生まれ、鳥取県出身。10歳のとき、家族の勧めでゴルフを始める。日大時代の2002年に中国アマ優勝、2003年は日米大学対抗で個人優勝。2004年に日本アマベスト8などの戦績がある。身長164センチ、体重62キロ。