Tournament article
サン・クロレラ クラシック 2009
大塚泰三「遼くんみたいに、人に見られて頑張れるタイプじゃないので」
(サン・クロレラ クラシックのペアリングはこちらから!!)。
大塚は、しかしここ地元・北海道では知られた選手だ。ジュニア時代から活躍し、昨年のチャンピオン谷口拓也とは、東北福祉大で同期。ゴルフ部のキャプテンをつとめ、将来を嘱望されてプロを目指した。
魅力はなんといっても、身長185センチの長身から繰り出す豪快な飛距離だ。
この日水曜日のプロアマ戦は、ドラコンで297ヤードを記録して、アマチュアのみなさんの度肝を抜いた。
とっくにツアー優勝を飾っていても、おかしくないと言われる器は、気持ちの優しさが唯一のネックか。
昨年のファイナルQTは、ファイナルステージに進みながら1打足りずに予選落ちし、今季もまたチャレンジトーナメントを主戦場にするしかないという立場に甘んじている。
主催者推薦で出番を得た今週は石川と、東北福祉大の2つ先輩の星野英正とスター選手に挟まれてのラウンドに、「きっとたくさんのお客さんに、緊張するでしょうねえ・・・」と、ちょっぴり不安げ。
「遼くんは、人に見られるほど頑張れる選手だけれど、残念ながら僕はそういうタイプじゃないので」と弱々しく笑った。
6月の日本プロに続く今季2戦目を目前に、女子プロで姉の有理子さんには、「あなたは焦るとプレーが早くなる。とにかくゆっくり落ち着いてやりなさい」と、言い含められて来た。
「どうなるか分からないけれど、回りに惑わされず、自分の世界に入ってプレー出来れば」と本人も、自分自身に言い聞かす。
やはり、主催者推薦を受けて出場した2007年大会で、2日目に66のベストスコアをマークして、自身初の決勝ラウンドに進出している。
相性の良いコースで、17歳に負けじと29歳が意地を見せる。
大塚泰三おおつかたいぞう
1980年1月13日生まれ、北海道出身。4つ上の姉でいまは女子プロで活躍する有理子さんとともに12歳からゴルフを始める。当時、無敵と言われたトップアマ星野英正に憧れて東北福祉大に進学。2003年にプロ転向を果たした。185センチの長身から繰り出す飛距離は必見だ。