Tournament article
長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2009
倉本昌弘がホールインワンを達成
7番アイアンで打ったティショットはティグラウンドから、ちょうどボールがピンに重なるようにして見えた。
ギャラリーの歓声で、カップインしたことが分かった。
プライベートなら、少なくとも「26回以上はやっている」という倉本は、「あとは日本のシニアでホールインワンしてみたい。そうすれば全制覇」と、笑った。
このイーグルにもかかわらず、スコアはイーブンパーと足踏みした。
「ショットはいいんだけど・・・」と、苦い顔だ。
3ボギーは「すべて3パット」だそうで、「パットが良くないと戦えない」と、地団駄を踏む。
先の全英オープンで、プレーオフの末に2位のワトソンを例に挙げ、「それくらいの実力はある選手。勝てると思ってやってるからあの場にいる。予選通過でいいとか思っていたら、気持ちだって持たないよ。僕だってそう。勝てると思ってるからここにいるんだ」と訴えた。
この日初日は56位と出遅れた悔しさは、「自分もやれる」という自負の裏返しだ。
「今日みたいな穏やかなコンディションで、アンダーパーで回れないようじゃあ、ダメだよ」。ホールインワンもそっちのけで、自らを叱咤していた。