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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

ホストプロは辛くも予選通過に

7番パー3で12メートルのバーディパットを決めてガッツポーズを作るなど、ホストプロとして見せ場も作った・・・!
大会主催のパナソニックと所属契約を結んで2年目。今年こそ、このホスト試合で初の決勝ラウンド進出に向けて、巻き返しを誓って出ていったこの日2日目も、苦しい展開。

前半1オーバーまで持ち直したのもつかの間だった。

484ヤードと距離が長く、2打目は平均200ヤード以上も残り、しかも打ち上げという今年最難関の12番パー4で、痛恨のミスだ。

4番アイアンを握った残り235ヤードの第2打は、左にOB。
「ボールが浮いていたので、ロフトの立っている4番ならそこまでフックはしないだろう、と思って打った。グリーンの近くに打ちたいという気持ちに負けてしまった」と、後悔しきりだ。

トリプルボギーを叩き、当時は予選通過は圏外の通算4オーバーまで落ちた。
次の13番でひとつ取り返したものの、常にカットラインがちらつくゴルフに、「ずっと、忍耐とラウンドした感じで。あのホールで切れてしまうかも、と思いましたがなんとか踏ん張りました」と、ほっと肩で息をつく。

16番で、5メートルのパーセーブ。ワンオン狙いの17番パー4は、ティショットを左の林のほうへ打ち込んで、アプローチはグリーンをオーバー。寄せきれず1メートルと微妙な距離が残ったが、これも拾った。

通算3オーバーで迎えた最終18番は、グリーン横のVIPテントの中に知った顔ばかりが見えた。
結局、カットラインは通算4オーバー。1打余裕があったといはいえ、自分を見つめる視線はみな、「“ナイスプレーじゃないけれど、ナイスプレーと言いたいな”という感じの顔をしていらして・・・・・・」。
恩人に複雑な思いをさせてしまったという申し訳なさと、どうにか予選通過を果たしてひとつ、肩の荷が下りたという安堵感・・・。
「・・・いや“ひとつ”どころじゃないですよ」と、思わず苦笑いで吐き出した。「今までの自分なら、超えられなかった壁だったと思う」と、またひとつ、成長のあとを示してみせた。

とにもかくにもこれでひとつ、ホストプロとしての役目を果たした。
あとは、ひたすら上だけを見ていくだけだ。
「明日は、4アンダーを目指します」。なんとか、赤字に戻してみせる。

※石川がダブルボギーを打った12番パー4は、前日初日はただひとりもバーディが出なかった最難関ホールだ。通常営業ならパー5として使用されているこのホールは484ヤードと距離が長い上に、約200ヤード前後の第2打は打ち上げで、百戦錬磨のトッププロでさえ音を上げる難しさ。
平均ストロークは4.844を記録したこの日2日目は、ようやくバーディが2人出た。
豪州のトニー・キャロランと、日本勢では地元・京都出身の平塚哲二だ。
平塚は、232ヤードの第2打をクリークで横8メートルに乗せて、これを沈めて地元ファンを沸かせた。本人も大喜びで、「ここでのバーディは、イーグルも同然やなあ!」。
さらに14番パー5では奧から1.5メートルを決めて、この日はまさに、1日2イーグルを取った気分・・・!?

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