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キヤノンオープン 2009

原口鉄也は2年連続の好スタートに

大会初日はあいにく中止となったが、強い気持ちは維持したままだ。「やる気満々。今年は、昨年のリベンジという気持ちで来ている」と66をマークして3位タイスタートは、1年越しのチャンス到来。

単独首位でスタートしたのは昨年の第1回大会だった。
翌2日目には2位タイで決勝ラウンドに進出し、ツアー初優勝を誓って週末を迎えたが、土日に思うようにスコアが伸ばせなかった。

「結局、13位で終わった」と、悔しそうに振り返った原口は、実際に前に一歩足を踏み出すしぐさをして、「もうあとひとステップなのに・・・。いつも3日目、4日目に崩れてしまう」と唇を噛む。

それは、昨年の今大会に限らず、他のトーナメントでもその傾向にあり、それが「コンプレックスになっている」と、顔をしかめる。
「最初が良くても、結局ベスト10をちょろちょろして、いつも尻すぼみ。だから、今度こそ、尻上がりで終わりたいんです」との言葉に切実さがこもる。

「練習場で、いくら良いショットをしてもダメで」。
勝つためのゴルフは「現場でしか養えない」。
それが分かっているからこそ、喉から手が出るほどに結果が欲しい。

一度、その壁を破ってしまえば、そのあとは次々と勝ち星を重ねていけるという自信はあるのだ。
「だから、とにかく結果を出さないといけないと思う」と、自分に言い聞かせた。

台風18号の影響で、競技が54ホールに短縮されたことも、追い風にしたい。
「4日目に崩れることが多い僕にとって、3日間になったことはチャンスだと思う」。
すべてをプラスに捉え、プロ12年目の頂点を目指す。

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