Tournament article
The Championship by LEXUS 2009
韓国の「キム」が揃って上位発進
まずは現在賞金ランクは24位につけて、ルーキーイヤーにして初シード入りにほぼ当確ランプを灯している亨成だ。この日は、ティショットでフェアウェーを外したのは2ホールだけだが、フェードボールで打った3番は、運悪く左の木に直撃したのが原因だから、実質は最終9番の1ホールだけ。
しかし、そのホールもバーディで締めくくる好調さだった。
7番で打った第2打は、ラフからフライヤーして再び奧のラフ。「しかも、深いラフにすっぽり埋まってしまって…」。ボギーを覚悟した、残り10ヤードのアプローチがなんとチップイン。
「もう、ラッキー以外の何物でもありません!」と、笑いが止まらない。
先週のマイナビABCチャンピオンシップは2日目に首を痛め、今でもついショットに力が入るとひどく痛むから1番手大きなクラブで軽めに振るように心がけているのも、奏功している。
母国の韓国ツアーを含めて12連戦。「ちょっと疲れていますが、来週はいったん家に帰る予定なので、もうひと踏ん張りです」と、気合いを入れた。
7番パー5で残り249ヤードをスプーンで2メートルに乗せてイーグルを奪うなど、やはりこの日66で回った庚泰は、「それよりも今日のスーパープレーは15番」と、6メートルを拾ったパーセーブをこの日一番のプレーに挙げて、「この難しいコースで5アンダーは満足」と、納得顔だ。
ここ茨城県の大利根カントリークラブは母国のコースと似ているそうで、「だから、僕らに合っているのでは」と、要因を挙げた。
そして、この日は4アンダーをマークした「3人目のキム」、ヒョンテは現在賞金ランクは62位(約1170万円)につけており、「多分、初シードはもう大丈夫だと思うから。今週は、もっと上を目指してプレーします」と気合い十分。
3人の目標はもちろん、日本ツアーでの初優勝だ。
昨年の今大会は母国の先輩プロ、S・K・ホが通算15アンダーでツアー通算8勝目を飾った。
練習日に開かれたチーム韓国の“ミーティング”で、「SK先輩は、今年の優勝スコアは10アンダー前後だろうって」(亨成)。
ホが連覇を狙う大会で、後輩たちは虎視眈々と韓国勢の2年連続Vを狙っている。