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VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント 2010

立山光広が最終日に64、単独2位に

最終18番は手前からのアプローチに失敗して・・・
31歳のチャンピオンを最後まで脅かしたのは、石川遼でもなく、27歳の上井邦浩でもなく、41歳の“番長”こと立山だった。

17番パー3で4メートルを沈め、その時点で9アンダーは、コースレコードさえ塗り替えようかという勢い。しかも、谷原とは1打差。

と、すぐその直後に谷原が16番でボギーを打って、いよいよトップタイで並んだ。
当然、気合いが入った。

「コースレコードで逆転優勝だ!」。
しかし、いよいよ新記録と初優勝がかかった勝負の最終18番パー5で、グリーン手前からの第3打を失敗して、思わずウェッジを取り落とした。

少しダフリ気味に入ったアプローチは、思いのほか寄せきれず、長いバーディパットになってしまった。
それでも打つ直前に、専属キャディの宮川恭輔さんに「狙うよ。狙ってボギーでもいいよな」と声をかけるなど、最後まで攻めの姿勢を失わなかった立山だったが、最後は短いパーパットも決められず、案の定のボギーフィニッシュ。

そのあとすぐに、谷原が17番でバーディを取り返したことを知った。
「どっちにしても、俺はバーディを取らなきゃいけなかったってこと。まあ、17番まで入りまくっていたからこんなもんだろ」とさばさばと、2つ後ろの最終組の谷原のプレーを見届けることもなく、「谷原で決まりだよ」と、男らしくコースを引き上げた。

  • 思わずウェッジを取り落とした立山。「まあ、でも17番までよくやったよ」と自分を慰めていた

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