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比嘉一貴が第3回の冠Jr大会を開催「どれだけ自信をもって挑めるか」賞金王の心得伝授

プロ9年目の比嘉一貴(ひが・かずき)が26日、地元沖縄県のかねひで喜瀬カントリークラブで、自らの名前を冠した「比嘉一貴 invitational ジュニアゴルフカップ」を開催。

今年も本部高校時代の同級生プロ、照屋佑唯智(てるや・ゆういち)と共に、大会前のアプローチ合戦や、2ホール帯同してのラウンドレッスンを通じて、地元ジュニアに技術向上のヒントを伝授した。



賞金王に就いた翌年の2023年に発足してから、今年で3回目。

初回から毎年、参加してくれる子もいて「年々レベルが上がっているな、と感じることができたので。そのひとつのひっかけになれているのであれば、続けてよかったな」と、年々やりがいを感じている。



また、今年から男子の部の優勝者にはJGTOのチャレンジトーナメント「ACNツアー」の「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山(6月18日ー20日、福岡雷山GC・福岡県)」の出場権と、女子にはJLPGAツアー「ブリヂストンレディス(5月19日、中京・愛知県)」のマンデートーナメントの出場権を付与。

さらに男女の各優勝者に7月11日開催予定の地区競技「沖縄オープン(かねひで喜瀬CC)」の出場権が与えられることになり、参加ジュニアのモチベーションもますます上昇。

男子の部を制した山本龍之介さん
「今日はミスもあったのですが、堪え切れたと思います。プロの試合の出場権をもらえたのでベストを尽くせるように頑張りたいです」と、コメント。

「今日はドライバーが暴れたのですが、パターでパーセーブして、1ボギーで上ることができました」と勝因を語ったのは、女子の部で優勝した當山由菜さんだ。
「プロのツアーに出場するのは初めて。緊張すると思うので、練習して備えて頑張りたいです」と、初挑戦に意気込んだ。

優勝した山本さん、當山さんを挟んで左が比嘉、右が照屋

この日の両プロとのラウンドについても、
「迫力があって面白かったです」(當山さん)
「飛距離もそうですが、球が凄かった」(山本さん)
などと大いに刺激になった様子に、“主催者”としての喜びも増す。

昨今の傾向として、高校を卒業してすぐプロを目指すジュニアの割合は、どちらかというと女子選手のほうが多い。

「来年、プロテストを控えている子には、一発勝負なので、どれだけ自分の自信を持って挑めるか、というのは強く伝えました」と、比嘉。
「厳しいプロテストを一発で合格できるような選手になって欲しいし、プロになることがゴールではなく、合格してから第一線で活躍できる選手になって欲しいな、と思います」と、エールを贈った。

また、「ぜひ男子選手も、プロの試合で活躍できるような、よい選手が出てきてくれたら」と奮起を促した。

男子ツアーは、まず次週4月2日ー4日のACNツアー「Novil Cup(JクラシックGC・徳島県)」から始動し、さらに翌週の4月10日ー13日「東建ホームメイトカップ(東建多度CC・名古屋)」レギュラーツアーが開幕するが、比嘉はすでに年明けからアジアンツアーの転戦を開始し、今月の豪亜共催「ニュージーランドオープン」では1差の2位に。

「他の選手よりは試合勘がある」と自信をのぞかせ、「いいスタートを切って、早い段階で優勝し、賞金王になった年(2022年)のように、1年を通してよい成績を挙げたいな、と思います」。
“教え子”たちにも触発されて、今季の活躍を改めて誓っていた。



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