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多くの選手達から感謝のコメントが続々と
その功績は計り知れない上に、ジャパンゴルフツアーにずっと愛情を注いで来た人物だ。
トーナメント活性化の為に、毎週のトーナメント会場に足を運び、主催者・協賛社を始めとする関係各社に「いつもありがとうございます。」と頭を下げてお礼を述べて回った。
選手には一人ひとり「頑張っていますね。体を大切に。」と声をかけ、自分の現役時代の事を思い出し、選手の立場からエールを送り続けた。それは、誰よりも選手の気持ちが分かったからこそだ。
東京で行われた「お別れの会」に列席した横尾要は、その光景が今も目に浮かぶ。
「JGTOができてから一生懸命動いていただいた。今、JGTOが輝けているのは島田さんが様々な所で頭を下げていただいたおかげだと思う。」
また、「不器用で、人が良くて・・・。その一言に尽きます」と言う横田真一は、ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)の会長を2年連続(2005〜2006年)で務め、故人と共にゴルフ界を盛り上げようと努力した。
その後、その意志を引き継ぎ、2007年に選手会長を任された深堀圭一郎は、「ゴルフを始めた頃から見ていて、ずっと尊敬していました。ゴルフ界を次の世代にバトンタッチしようと、力をお借りしていたところだった。それだけに、非常に残念です。これから僕たちは島田さんの意志を引き継いで頑張って行くので、是非見ていて欲しいと思う。本当に『お疲れ様でした』と『ありがとうございます』と言いたい」と話す。
若い選手も故人との思い出は多い。
岩田寛は「無名の頃から声をかけて貰った。『頑張ってるね』とやさしく声をかけていただいた。本当は献花だけではなく、もっと話をしたかった。」と、生前を思い起こし、別れを惜しんだ。
昨年の『バナH杯KBCオーガスタ』で初優勝を果たした甲斐慎太郎も「面識は少ないけど、JGTOを引っ張っていただいた方だし、本当に残念でならない。プレーで恩返ししたい。」と意気込む。
その後もお別れ会の会場には、選手が駆けつけ大きな遺影に向かって手を合わせた。