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カシオワールドオープン 2009
額賀が、梶川が初シード入り
うち、初シード入りを果たした選手は6人いる。
6月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズで41歳にしてツアー初優勝をあげた“最年長”の五十嵐雄二(賞金ランク25位)を筆頭に、金亨成(同32位)とH・T・キム(同66位の韓国勢が2人。
最年少ではタイ出身の20歳、キラデク・アフィバーンラト(同45位)が“ルーキーイヤー”にして仲間入りを果たし、25歳の額賀辰徳はプロ4年目の初シード入りを決めた。
額賀は今季2度のトップ10入り。10月のマイナビABCチャンピオンシップで自己最高の5位につけて当確ランプを灯し、そのあとも出場3試合で予選通過を果たしてゴールを切った。
「今年は最低限の結果は出せたと思う」。
さらに、嬉しいのは今週もドライビングディスタンスで4日間平均313.88ヤードを記録。今季平均は302.79ヤードで、ドライビングディスタンス1位を決定づけたこと。
「いつもサポートしてくださるメーカーのみなさんに、何よりの恩返しになったと思う」。
今週は、コース提供のドライビングディスタンス賞の賞金50万円と、カシオ提供の高級腕時計を受け取って満面の笑みがこぼれ出た。
しかしこれに甘えることなく、次なる目標のツアー初優勝に向けて「小技のレベルアップと基礎体力のいっそうの強化」を課題に掲げ、新しい年に備える。
そして、6人目は38歳の梶川剛奨(たけし)だ。
本名は一文字で「武」。まだ出場権もない時代に登録名をまず「武志」に変え、さらに2006年に今の名前にした。
それから4年目に、ようやく花開いた。
100年に一度の大不況といわれながらそのユニークな人柄が愛されて、シーズン途中に新たに6社目のスポンサーがつくなど、何かとにぎやかな1年だった。
今年は10月のコカ・コーラ東海クラシックで、石川遼との優勝争いの末に自己ベストの単独2位につけ、プロ11年目の初シード入りを果たした。
「でも、今年はあれだけでしたから」と、満足することはない。「やればやるほど課題が出てきて。このオフは忙しくなりそうです」。
さらなる精進で、来季こそ目標のツアー初優勝で恩人たちに報いたい。
※来季の賞金シードを獲得したのは、出場義務試合数に満たないエドアルド・モリナリ(賞金ランク28位)と、ロベルト・カールソン(同49位)と、中嶋常幸(同68位)の3人を除いた賞金ランク73位までの上位70人となりました。