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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2019

五十嵐、細川、髙橋。歴代覇者が東コースでラウンドレッスン会

8日土曜日。選手たちが熱戦を繰り広げるかたわらで、地元ジュニアが明日への夢を膨らませる貴重な1日を過ごした。

お隣の東の6コースを使って、宍戸の歴代覇者による、ラウンドレッスン会を開催。
五十嵐雄二(09年優勝)と細川和彦(05年)、髙橋竜彦(06年)が地元の高校生たちに、宍戸魂を注入…!

細川が教えて歩いた明秀学園日立高校(日立市)は、伝説の監督が来てから、メキメキと腕を上げた注目校である。

片山晋呉や宮本勝昌、若手なら星野陸也ら、数多くのプロゴルファーを輩して敵なしと言われた水戸市の水城高校、石井貢・元ゴルフ部監督が、16年の廃部を機に同校へ移籍。
女子部の指導を始めた途端に、強豪校へと押し上げたのである。

この日、星野に指導を受けた中島萌絵さん(3年)は、来週11日に国体予選を控えており「細川プロにはメンタルやコースの攻め方、考え方を教えていただきました」。
たとえば2グリーンのコースでは、ティーグラウンドが必ずしも使用グリーンの方向を向いて設置されていない場合も多い。
「それに気づかず今日、私も右に打ってしまったりしましたが、細川プロには『ティ位置に翻弄されてはいけない』と。見て学べることも多く、来週に向けてとても勉強になりました」と、話す。

スタート前にはJGTO会長の青木功からミニ講話もあり中島さんは、一緒に参加したチームメイトの飯村知紗さん(3年)、奥村穂夏さん(2年)とレジェンドからもらった"金言"をおさらい。

「青木さんのお話は、ゴルフは心技体ではなくて"体技心"。『まず体があって、技術、心がある』。それと『ゴルフは挑戦心と、闘争心、競争心、好奇心。4つの心を大切に』と。すごく感動しました!」と、さざめきあった。

「今日の日を生かして来週、予選通ってよ!」と"教え子たち"にエールを送った細川。実は、この春から次男の和明さんが同校の卓球部に所属し、「プロゴルファーのお子さんが入ってきた!」と、ゴルフ部で噂になっていたという。
「今日はそのお父さんの細川プロに偶然、教えていただけることになって。みんなで『え〜〜〜〜〜っ!』ってなりました!」(中島さん)。

宍戸がつなげた不思議な縁に、楽しい1日はあっという間に過ぎていった。
このあと中島さんたちは、「星野陸也プロを応援します!」。
笠間市が誇る、ご当地プロの組を追いかける、未来のゴルフ女子たちの足取りも弾んだ。

  • 左から、明秀学園日立高校の奥村さん、中島さん、細川、飯村さん。「石井監督、今日はとても楽しかったですよ!」(細川)

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