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サン・クロレラ クラシック 2000

2位と2打差の10アンダー、単独首位で山本昭一が初V獲りに挑む

通算7ンダー、2位タイでスタートした山本は、この日6番ホールから3連続バーディを奪って首位浮上。最終日最終組を前に、「明日はひとつでも伸ばしていきたい」と決意を語った。

 「今日は朝から雨が振り、風も強かったので、ひとつでも伸ばしていこうという気持ちでスタートしていったんです。そしたら、ポンポンと3つバーディが取れて、スコアボードを見たらあまり他が伸びていない。こうなったらできるだけ伸ばして差をつけて最終日を迎えたいと思いました。
 僕はもともとアプローチ、パットが得意で、ロングショットが課題でした。先週の新潟オープンは、3日目、4日目スコア的には崩れてしまったんですが、課題のティショットが上向いてきていると感じられたんですね。今季、予選通過したのは3試合だけ。予選落ちばっかりで経費面でも苦しく、常に下の線ばかり見ながらゴルフをしてかえって崩れ、1打足りないというのを繰り返してきましたが、ショットの調子が上向き始めると、そういうことを考えなくなります。
 逆にショットは上向いているんだから、このままやっていればそこそこ稼げるはずだ、と思えるようになったんです。
 僕はいつも、前半であやしいゴルフをするとそのまま引きずって最後まで結果が出せないタイプだった。だから、明日はできるだけ前半のうちにチャンスを取ってバックナインに入りたい。ひとつでも差をつけておけば、たとえ逆転されてもチャンスは残せると思うから」

★ 山本昭一
 はじめてクラブを握ったのは9歳のとき。ジャンボ尾崎のチャンピオンズマッチというテレビ番組を見てゴルフに憧れ、その年のお正月にお年玉をはたいて980円の6番アイアンを買ったのが始まりだった。翌年から1本ずつアイアンを買い集め、自力でフルセットに揃えた思い出がある。
 中学生のときは野球少年。だが、監督の采配に抗議したことで険悪になって退部。その後すぐにゴルフに転向し、現在の所属先・養老CCの研修生となった。
 今季はファイナルQTランク54位の資格でツアー参戦(リランキング50位)。チャレンジツアー2勝、後援競技で2勝しているが、ツアーはまだ未勝利。会場では、シード選手の溝口英二らと行動を共にし、「最近、活躍している彼に早く追いつき、いずれは追い越したい」と刺激を受けている。

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