記事

ブリヂストンオープン 1999

プロも遊びながら、技術を習得。

真剣にカップに向き合うより、仲間と遊んでいたほうが数段、身になることもある。この日、プレー後にパター合戦を始めた細川和彦と川原希。ゲーム感覚で競ううち、ロングパットの感覚をつかんだようだ。
 この日共に1アンダー、34位スタートの細川和彦(写真左)と同期の川原希が、ホールアウト後に練習グリーンではじめたのがパター合戦。

 20メートル以上も先のカップめがけて「先に入ったほうが5万円!」(注意;口だけで、実際には賭けておりません)と取り決め、ゲームをはじめた。

 はじめこそとんちんかんな方向へ打っていた2人も、回数を重ねるうちにライン出し、距離感を確実に掴んで、惜しいパットを連発。

 そのたびに「あ〜!」と互いに顔を見合わせ、大笑いになる。

 何十球、打ったころだろうか。先に細川のパットがジャストイン。キレイにカップに吸いこまれ「やった〜!」

 それを見てプレッシャーがかかった川原は、次の球をカップ右にわずかにはずして勝負がついた。

 細川は「今度はプッシュだ! 川原が先に入れたら逆に10万あげるよ」と負けた川原をあおって周囲を笑いの渦に引き込んでいた。

 川原は、「悔しい〜! でも、なんだか遊んでいるうちに、コーライグリーンの攻略方法が掴めてきたみたい。明日からもっとうまくできそうだよ」と、ゲームによって収穫を得て、満足げだった。

関連記事