記事

アジアパシフィックオープンゴルフ選手権競技 キリンオープン 2001

マスターズ4位の伊沢利光は今週が国内初戦

ファンに、マスターズ最終日の結果が載ったスポーツ紙へのサインを求められ、照れながら応じる伊沢
マスターズ4位の快挙を成し遂げて、凱旋帰国した伊沢を待っていたのは、愛娘・優美子ちゃんの入園式。
「ビデオパパしちゃいましたよ(笑)。でも、入園式って、父兄は子供たちの後ろからしか見れなくて、ビデオに写ってるのは、子供の頭ばっかり! たまに子供が振り帰ったときに、『あ、チャンス』と思ってビデオを構えたときには、すっかり前を向いちゃうし・・・。なんかつまんなかったですねえ」

ほのぼのと、その様子を語る姿は、マイホームパパそのもの。オーガスタで戦っていたときの眼光の鋭さは、すっかり影をひそめていた。

いまや、時の人となった伊沢は、その入園式でも人気者だったようで、開幕前のインタビューで伊沢は、「お母さんだけ出席されていた家族なんかは、あとで、家に帰って僕が来てたと聞いて『俺も行けばよかった』と、悔しがっていた旦那さんもいたみたい」と、ほほえましいエピソードを披露して笑わせた。

今週は、伊沢にとっての国内初戦。
オーガスタでの収穫を、早速、コースにぶつけるつもりでいる。

「僕の球の弾道も、高いほうだとは思っていたけど、向こうの選手・・・たとえば、ミケルソンとか、デュバルとかを見ていると、僕よりもはるかに高い。もちろん、芝質の違いもあるんだけど、僕ももっと頑張らないといけないなあ、と強く感じたんですね」

 その対策として今週、伊沢が踏み切ったのが、クラブの「フルモデルシャフトチェンジ」だ。
 ドライバーは半インチほど「適当に」切って、44インチ弱に。
 そして、アイアンと3ウッドのシャフトを、『S400』から、『X100』に。従来より硬目のセットに付け替えた。
 「硬めにすると、球離れが良くなるから、結果的に高い球が出るようになるんです。練習ラウンドでやってみたら、いい感じだったから、本番でもまずまず、いけるんじゃないか、と」
 日本ツアーでは、“ベストスウィンガー”の呼び声高い伊沢が、今週、オーガスタでつかんだ成果を披露する。

関連記事