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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2006

ジーブ・ミルカ・シン「みんなも世界に出て戦おう!」

大会特別協賛JTの木村宏・代表取締役社長より受けた優勝カップを誇らしげに…
今年4月の欧州とアジア共催のボルボチャイナオープンで、初優勝をあげた。
10月の欧州メジャー『ボルボ・マスターズ』では、優勝賞金1億円を手に入れた。
アジアンツアーでは、最終戦を残したまま賞金王が確定した。
先週のカシオワールドオープンで日本ツアー初優勝。

これだけでも十分だった。
元・400メートルのスプリンターで1960年のローマ五輪4位、1958年アジア東京大会金メダリストの父ミルカ・シンさんは、めったなことで息子を誉めない「厳しい人」。
その人を喜ばせるに十分だったが、いよいよこのツアー最終戦でピークを迎えた。

本年度の最優秀選手を決める、このツアー最終戦で2週連続V。
「・・・今年のどの優勝よりも、嬉しいです」と、興奮しきりだ。

欧州、アジア、日本を合わせて今年出場39試合。
世界中を旅してきたからこそ分かる。
「日本はほんとうに、最高の国です!」。

毎週の移動も、それほど不便なく出来る。
「宅急便なんていう、ものすごく便利な制度もあって(笑)」。

この日の朝も「納豆を食べてきた」という親日家は、ジャパンゴルフツアーをも絶賛する。
「ここほど、グリーンの仕上がりが美しいツアーはないと僕は思う」。

だからその分、こうも思う。
「日本の選手たちは少し、甘やかされているのかもしれない・・・」。

彼が、コースコンディションについて文句を言っているのを聞いたことがない。
どんな悪天候も、甘んじて受け入れる。

「だって、アジアやヨーロッパのコースや天候なんて、そりゃあひどいもの。いちいち文句をつけていたらキリがない」。

国内外で百戦錬磨の経験を積むインドの英雄は、日本人選手たちに呼びかけた。

「オフとか、日本で試合のない週を利用して、みんなももっと世界に出て戦おう!」。
今年旅から旅への毎日で、来季のほぼすべてのメジャー切符を手にしたジーブは知っている。

その先にはきっと、夢の舞台が待っていることを。


  • 伝統の大会テナントは、2006年最優秀選手の証。
  • 婚約者のクドラさんと。「ほとんどの試合に付き添って支えてくれた彼女に感謝しています!」(ジーブ)

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