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久光製薬KBCオーガスタ 2000
アメリカでの収穫を生かして、伊沢利光が好発進!!
最終9番パー5。残り207ヤードの第2打をピンまで1.5メートルに2オンしてイーグルを奪い、伊沢利光は5アンダーまでスコアを伸ばして単独首位でホールアウトした。
「前半は腰のキレが良くなくて、体の回りが悪かった。そのせいで左に行ってたけど、それも原因がわかっていたので、修正しやすかったですね」
先週の全米プロで日本人最高の39位と健闘し、この火曜日に帰国したばかり。
「おとといはほとんど寝てないし、昨日は良く寝たと思って起きたらまだ午前1時だった」というくらい、ひどい時差ボケの完治も待たずに今大会への出場を決めたのは「早く、試合で試してみたいことがあったから」だそうだ。
アメリカのコースは、大きな木の枝がフェアウェーまで張りだして、選手の行く手を遮るコースが多い。いわゆる“空中のハザード”に対処するためには、ドロー、フェード、それも極力、曲がりの少ない球の打ち分けを迫られる。
元々、フォード系の伊沢は、今回の挑戦で“ドローボール”の必要性を、ひしひしと感じて帰国した。
「帰ってから早速、ドローボールが打ちやすいようにドライバーを1度ずつアップライトにし、アイアンも球の捕まえやすいものに変えました。今日は3回、ドローボールを打ってみたんですが、アドレスを少しオープン目にした点で違和感はあったけど、どれもけっこういい感じで打てましたね」
アメリカから持ち帰った課題。それへの取り組みがハマっての首位発進に、伊沢はしばし、暑さも疲れも忘れてゴキゲンだった。