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コカ・コーラ東海クラシック 2006
前田雄大「たとえビリになってもいいから」
このスコアで、この順位につけていることに自分ながら、驚いている。
初日の2番パー4で左にOB。「8」を打った。
いきなり、暗雲垂れ込めたが「おかげで、それが良かった。良い意味で吹っ切れた」。
その日、ふと思い立って18番のセカンド地点でフェアウェーの幅を歩測してみた。
「21歩しかなかった」。
その先に待ち受ける深いラフは、200ミリを越える。
この難コースなら、トリプルボギーもたいしたケガではない。
その開き直りが、吉と出ている。
2位タイで迎える最終日。
6月のミズノオープンで、3日目に4位タイにつけながら最終日に崩れて22位タイ。
これを反省材料に、考え方を変えた。
「たとえビリになってもいいから、自分のやりたいゴルフをやる」。
それさえ出来れば満足とはいうものの、ついでにツアー初優勝がついてくればなおさら良い。
前田雄大(まえだゆうだい)プロフィール
1978年8月6日生まれの28歳、兵庫県出身。
10歳のとき、川原で犬の散歩をしていたときにたまたまアプローチウェッジを拾って遊び始めたのがゴルフとの出会い。
12歳で初ラウンド。96で回って「プロになろう、と決めた」。
兵庫県の赤穂中学校卒業後、すぐに研修生になった。
15歳での独り立ち。「母親に、泣きながら止められた」プロの道。
99年に転向してから、今年で6年目になるがシード権はまだない。
一昨年前のファイナルQTで1位。昨年は3位。
毎年、出場優先権の上位につけているだけに、そろそろチャンスを生かしたいところ。
趣味は10年前から始めた「瞑想」という“個性派”でもある。