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〜全英への道〜ミズノオープンゴルフトーナメント 1999

「はまっちゃいました」横尾要

今年は、特に18番、552ヤードのロングホールが大幅改造されている。中でも、200ヤード地点右側にあるやしの木2本の手間に新設された、深さ1.5メートル、面積48平方メートルのポットバンカーを新設。入れると、ショートアイアンでしか脱出できず、ティショット右方向は細心の注意が必要となる。
これに「ハマってしまった」のが、米ツアー帰りの横尾要。
横尾は、開催前日の夕方に帰国。その日はコース入りせずホテルに直行した。
当然、コースの下見が一度も出来ておらず、バンカーの所在も寝耳に水の話。「こんなところにあると思わなかった」と、コース側の思惑にみごとにかかり、ティショットでこのポットバンカーに打ちこんだ。「ぎりぎりアゴのところで止まっていて、8番アイアンで打ったら、ラフに食われて出ただけ」でこのホールボギー。
インスタートの11番から、5つのバーディを奪っていただけに手痛い誤算だが、3アンダー、5位タイと絶好の位置で好発進。
「勝って全英(オープン)に行く」と、力強く言い放った。

横尾要のはなし
「全米オープン、メジャーの素晴らしさは、行ったものにしかわからない。なんといっても、ギャラリーの数がすごいし、しかも、皆すごくよくゴルフをわかっているから、この人達のまえで変なゴルフはできないって思ってしまう。たとえミスしても、ナイスショットにはきちんと拍手を送ってくれるから、8打っても、トリ打っても、次にがんばんなきゃって気になるんです。
あんなギャラリーの前でゴルフできたってことは、ものすごい収穫です。ゴルフ感が変わります。プロになってよかったって思った。
全英オープン出場は諦めて、アメリカにいったけど、きょうはいいスタートをきれたから、チャンスはものしたい。勝って、全英出場権を獲ります」

★ そのほかの改造ホール
1番ミドル(415ヤード):バックティのレベル修正
「傾斜していたティグラウンドの低地を50センチアップし、レベルを修正。プレーヤーがアドレスしやしすいよう、また、ティマークの位置が自在に決められるよう配慮された」

2番ロング(538ヤード):250ヤード右サイド、280ヤード左サイド、290ヤード右サイドにグラスバンカー新設
「2オン、イーグルチャンスを挑発する短いロングホールの設定を、第一打地点に3つのグラスバンカーを配することで、安易なフルショットをけん制し、戦略性を求めた。

6番ロング(530ヤード):グリーン右脇にマウンド新設
「2オントライによってグリーンオーバーしたボールが、比較的やさしいライだったため、グリーン右サイドにマウンドを設置してアプローチショットの難易度をあげた」

18番ロング(552ヤード)
:ティグラウンド拡張
「従来、左側にセットされていたティグラウンドを右方向に215平方メートル拡張し、左池を意識させすことで、第一打のボールコントロールを難しくした。
:290ヤード付近、左池側にグラスバンカー新設
「面積33平方メートルのグラスバンカーで、ロングヒッターの第1打をけん制する」
:グリーン手前バンカー改造
「バンカーを2面に市きり、グリーン側のバンカーを1.8メートル掘り返し、2オン狙いのロングヒッターをけん制。また手前バンカーでミスすれば、再び深いバンカーが待ちうける」

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