記事

日本オープンゴルフ選手権 2008

地元出身の野上貴夫が健闘

5番、6番で連続バーディを決めて迎えた7番パー4(365ヤード)。左ラフからサンドウェッジを握った残り100ヤードの第2打をチップイン。

このイーグルで、前日の55位タイから6位タイ浮上。
超難コースでの68は、この日ただひとりのアンダーパーを記録して一気に優勝戦線に駆け上がってきた。

まだ今大会の出場資格がない昨年冬から、月に2度のハイペースで下見を重ね、古賀の怖さは知り尽くしていた。
初日は狭いフェアウェイを警戒して「刻みに徹していた」。

それにも、かかわらずフェアウェイキープ率は35.71%。
14ホール中9ホールでラフに入れて悟った。

「俺は、やっぱり攻めるゴルフのほうが性に合ってる」。

この日本一決定戦で自分の持ち味を思い出し、石川遼と同じく「今日はドライバーでガンガン打った」。
ツアー屈指の飛ばし屋は、難コースも恐れず堂々勝負。
果敢な攻めが奏功した。

開催地の地元・福岡県北九州市八幡西区の自宅から、コースまで車で25分の自宅出勤。
家を出るとき、中1と小2の息子2人に言われた。

「土日は応援に行くから。絶対に予選は通ってね」。
約束を果たしたばかりか、一気に優勝争いに名を連ね「父ちゃん、頑張るから!」。
初タイトルにがぜん、やる気だ。

関連記事