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中日クラウンズ 2009

野上貴夫「最後まで粘り強く」

難攻不落の和合で、65。しかもボギーなし。「和合はティショットでフェアウェイに行かないと良い成績が出ないですから。そういう意味でも、今日は非常に良かったですね」と、グイと反らした厚い胸板。

世界の舞台で気持ちを入れ替え、帰国したばかりの野上が好発進だ。
先週の開幕2戦目に、あえて日本を飛び出した。

韓国の済州島で行われた欧州とアジア共催のバランタイン選手権に挑戦。
残念ながら1打足りずに予選落ちしてしまったが、得るものは大きかった。

向こうの選手たちのハングリー精神。ゴルフへの情熱、粘り強さ。
底なしの体力にも度肝を抜いた。

欧州勢は大会が終わるとすぐ、そのまま次の会場であるスペインに移動するという。
「時差ボケなんて、全く気にしてない」。
毎週のように国境を渡る旅も、軽々とこなしていた。

「それに比べて僕はまだまだだ弱いなと・・・」。
せめて、「これからは最後まで諦めないゴルフをしよう」と心に決めて帰ってきた。
向こうで経験してきたものを、発揮するにはここ和合は申し分のないコースだ。

「最後の1打までしのいでしのいで、良いプレーが出来ればいい」。
難コースでの我慢勝負に、名乗りを上げた。


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