20日（日）の快挙達成の知らせは、ここ大洗ゴルフ倶楽部で聞いた。21日（月）に、本戦の出場権をかけたマンデートーナメントを控え、練習ラウンドの最中だった。さっそく「おめでとう」と石川くんに祝福の電話をかけたら、「頑張って」と、逆に励まされた。

石川くんは、小学時代にジュニアの大会で知りあってからというもの「いつも一緒に練習しているし、弟のような存在」。
そんな後輩の活躍に、刺激を受けないわけがない。
翌日は「気合が入りました」と薗田くん。

２アンダーの69で回って４位タイに入り、みごと上位10人に与えられる出場権を勝ち取った。

先週から折に触れて、石川くんがたびたび口にしている文武両道は、実は薗田くんにルーツがあった。
中学３年間をオーストラリアの学校で過ごした薗田くんは、今でも英語がペラペラで成績はトップクラス。
テスト前には、明け方まで勉強に励むという。

もちろん、ゴルフの成績もトップクラス。
２００４年の全国中学生ゴルフ選手権で春夏連覇。昨年の関東ジュニアで優勝。
やはり昨年８月には、フジサンケイジュニアで優勝したが、このとき２位に入ったのが石川くんだった。
石川くんは、ゴルフと勉学を両立させる薗田くんの姿に共感し都内の杉並学院高に進学を決めたという。

後輩に１週遅れで初のツアー出場を果たしたからには、ぜひ後に続きたい気持ちは満々。
「もちろん、負けたくないけれど。考えすぎると空回りしちゃうから。気にしすぎないで、頑張りたい」。
２週連続の“杉並旋風”となるか。

• 薗田 峻輔