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ANAオープンゴルフトーナメント 2006

チャワリット・プラポールが単独首位

この日、フェアウェーを捉えたのは2ホールだけ。「できればドライバーを使いたくないくらい。今日はほんとうに、調子が悪かったんだけど・・・」。
ショットの不調は、アプローチ、パットでとことんカバーだ。
北海道特有の洋芝にもきっちりと対応して、13番では残り9ヤードのラフからの難しいアプローチを直接入れて、チップイン。
7つのバーディを積み上げ単独首位に、“ミスターANA”と呼んでも過言ではない。

プラポールと、ここ輪厚との相性の良さは半端ではない。
本格参戦1年目にして、日本ツアー史上初のタイ人チャンピオンに輝いたのは2004年のこの大会。
また、連覇をかけた昨年は3日目にトップに立ち、2年連続の最終日最終組を迎えて3位タイフィニッシュ。

この日のスコアボードに集まった選手たちは、ため息混じりに口を揃えた。
「プラポールは、ほんっとにこの大会が好きだねえ!!」。

7月のアジアンツアー『バンコックエアウェイオープン』で優勝したばかりで調子は上向き。
2004年大会では優勝賞金の一部を母国の寺院に寄付した信心深さに、輪厚の神様は2度微笑むか。

チャワリット・プラポール
1974年8月30日生まれ、タイ出身。
首都バンコクから東に170キロ行ったところにある街サタヒップに生まれた。自宅から歩いて10分のところにネイビーゴルフクラブがあり、9歳でゴルフに興味を持った。
しかし、高価なゴルフ用具は買えず12歳からキャディーのアルバイトを始めて、主にコースの貸しクラブで腕を磨いた。
年に1回行われていたキャディ選手権で3連覇を果たすなどめきめきと頭角をあらわして、ようやく“マイクラブ”が持てたのはナショナルチームに選抜されたときだ。
有望選手として、無償のクラブが支給された。
それを持って、22歳で母国を飛び出し、98年にはアジアンツアーで2勝。
日本ツアーへの本格参戦は2004年から。その年に、このANAオープンで初優勝をあげた。
身長176センチ、体重68キロ。

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