前週のマンシングウェアオープンＫＳＢカップで史上最年少優勝を果たした杉並学院高１年の石川遼くんの２つ先輩ということで、開催前からたくさんの注目を集めていた。

中継局のみならず、他局からのテレビクルーも駆けつけて、そのプレーは全国に映し出された。
前日３日目、テレビを見た親友から「（中継時間の）半分以上は峻輔が写ってたぞ」と言われて嬉しい反面、少し肩身が狭かった。

その日は、２日目の15位から41位と大きく後退したラウンドだったからだ。

「アプローチとパットが悪かった」と、ホールアウト後に早速、小技の練習に時間を割いた。
その甲斐あって、「今日は自信を持ってやれた」という。

最終日のミスといえば、ティショットが「右にすっぽ抜けた」インスタートの18番くらい。
林の中から「低い球」で脱出を試みた第２打は今度は「雑草に食われてしまった」と、ダブルボギーを打ったものの、それまではきっちりと耐えるゴルフが出来ていたのだ。

「今日のプレーをたくさん写してもらいたかった。今日と、昨日と取り替えたいくらいです」と言って、笑わせた。

月曜日のマンデートーナメントを突破して出場を果たした初めてのトーナメントは「感動した」と、振り返る。
経験したこともないような難しいセッティング、間近で見るプロの技。そして大勢の大ギャラリー。

「あのスタート前の緊張を経験しちゃったら、このあとはどんなアマの試合も平気ですね！」。
決勝ラウンドを味わうことで、自信を深めたようだ。

その一方で、改めて前週の後輩の快挙に舌を巻く。
「最終日の最終ホール…心臓がバクバクする状況で自分がやったら、どうなってしまうのか。遼は、やっぱり凄い」と、絶句したが自分も指をくわえているつもりはない。
「負けるわけにはいかない」。
これから関東アマ、日本アマと試合が続く。
石川くんも、そこに照準を合わせていることは知っているが「そうはさせない」と、薗田くんも真っ向から張り合う構えだ。

まずは、翌28日に茨城県の大利根ＣＣで行われる全米オープンの最終予選会。
５月12日に、ハワイのタートルベイリゾートで行われた１次予選で地元のタッド・フジカワに次ぐ２位につけた薗田くんは、もし欠場者が出れば出場権が繰り下がる可能性がある。

「明日は、とりあえず会場に行ってみるつもりです」と、まずは現地ウェイティングでチャンスを伺う予定だ。

• 石川 遼
• 薗田 峻輔