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マンシングウェアオープンKSBカップ 2000

「朝、自分がいったいどこにいるのかわからないんです」佐藤信人

朝は、5つ目の目覚し時計が鳴って、ようやく目が覚める。が、直後は、今日が何曜日で自分はいったいどこにいるのか、一瞬、わからなくなる。頭がはっきりするまで、最低20分。「夜はいただいたお祝いメールの返事に時間がかかって、昨日も寝たのは11時半。それでも、まだあと10通も残っているんです」と、先週の日本プロゴルフ選手権チャンピオン・佐藤信人は、“贅沢な悩み”を打ち明けた。
激戦を勝ち抜いた疲れは、まだ体の奥深くに残っているが、「勝った翌週こそ、いい成績で」との気持ちが、佐藤のゴルフを支えている。
「精度は先週より落ちている」というショットの不調を、アプローチとパットで補った。
426ヤードの16番パー4では、右ラフに入れたティショットを、7番アイアンで15メートルに乗せ、これを沈めてバーディ。後半、7番パー3では、グリーン左斜面にはずして、ピンを直接狙えないピンチも、サンドウェッジでワンクッション入れてOKパーに寄せる絶妙のアプローチで切りぬけた。
「ここしばらく課題にしていた、グリップの握り方ばかりに気を取られて、最近、アドレスに入るときにピン方向をむくことを忘れていたみたい。今日は、ピンへの意識を強めてやりましたが、まだまだ、かな。でも、今日は曲げても大きなトラブルにはならなくて、助かりました」と佐藤。5バーディ、ノーボギーのラウンドで、2週連続 Vにむけ幸先のよいスタートを切った。

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