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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019
12日の3日目は中止。台風19号の襲来に備えるコースの奮闘
そして、同日の朝7時には、翌12日土曜日の3日目の開催中止を発表。大会にかかわる方々すべての安全確保を優先して、早急の決定を下した。
コース支配人の関根秀幸さんも、「出来ればそれてくれないか…」と、祈るように言いながらも「前回を踏まえてすでに対策済みです」。力強く話した。
先月の9月9日に、千葉県を直撃した台風15号はコースにも甚大な被害をもたらした。4000本余あった木々のうち、1200本余が倒れた。クラブハウスは停電し、あちこちで雨漏り。
同18日までコースは閉鎖。10日後の同19日に、一般営業を開始されたが当日はまだ、コース内の茶店の停電は解消せず、お客さんのラウンド中の飲料などはクーラーボックスで対応したそうだ。
今大会の開催まで20日を切ったころということもあり、大会を主管する我々JGTOスタッフも、「間に合わないのではないか…」と当初は気をもんだ。
確かに、樹齢60年を超える密集した松林に散乱する倒木の撤去には難航をきわめた。
だが関根支配人は、「我々には被害に驚いている暇もなかった。とにかくやるべきことをやる、という気持ちでした」と、10日あまりでプレー可能な状態まで復旧された。
その尽力と、スピードには今大会2度の歴代覇者(98年、00年)で今週は、コースセッティングアドバイザーをつとめるプロゴルファーの佐藤信人らも唖然。そして無事の開催を、感謝したばかりだったが当週に、また台風19号が発生した。
予報では、前回同様に強い勢力を持って近づくとみられ、関根支配人はすでに、倒木に備えて重機を動かす業者をコース内にスタンバイさせているという。
雨漏りの原因にもなった、雨どい内の枯れ葉や枝の掃除も徹底し、危険な仮設物の片づけも始めた。
「前回は、グリーンやフェアウェイには大きな被害が出なかったのが幸いしました。今回も最小限で済めば、とは思いますが、今から出来る限りの対策を取るだけです」(関根支配人)。
プレーを続ける選手たちのかたわらで、縁の下の奮闘が続いている。