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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2008

深堀圭一郎がベストスコアの67をマーク

朝から荒れ狂う強風は、木の葉ばかりか枯れ枝まで舞い散らす。ショットの計算を狂わすばかりか、グリーン上に降り積もる落ち葉や枯れ枝は、拾っても拾ってもキリがない。だからあまり神経質になりすぎず、「いかに諦めて打つかがコツ」。そう言ってのける余裕は、何より自信のあらわれだ。

会場が自宅から近いこともあり今週は練習日から、父でコーチの孝さんがつきっきりで指導に当たるが、その成果はあった。

「スタンスと構えを変えて、転がりが良くなった」という。

6番で8メートルの長いバーディパットばかりか3番で5メートル、13番で右手前6メートルのパーパットをしのいだ。
強い風に加え、午後からは横殴りの雨。
「このコンディションで、67はもう出ないでしょう」と、胸を張った。

今年は3年ぶりの勝ち星こそなかったが、今大会は資格ギリギリの賞金ランク25位で、6年連続10回目の出場権を手に入れた。
思うような成績が残せず「不完全燃焼」が多かった1年だったが、それでもこの頂上決戦に滑り込んだ。「それも、何かが僕に味方してくれたのかなと前向きに捉え、せめて最後は気持ち良く締めたい」。
10月に40歳。
不惑の男は最後に魅せる。



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