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スナッグゴルフセットを母校に寄贈 <矢野東>

矢野東の母校である群馬県富岡市立高田小学校は、恵まれた自然環境の中にある。そればかりか、急勾配の斜面に加え、尖った形で日本三大奇形にも選ばれている妙義山も見える思い出の地に、5月13日(水)にスナッグゴルフ・スクールセット一式を寄贈するべく、20年ぶりに門をくぐった。

その瞬間、昔の思い出がふつふつとよみがえって来た。
「なつかしい・・。ホッとする。」

20年前と姿を変えない校舎と、休み時間や放課後にたっぷり使った遊具も全てそのまま。強いて言うなら、ジャングルジムの場所が変わったことぐらい。

小学校時代はスキーや水泳、ゴルフ等の多くのスポーツに取り組んできた矢野だが、一番精を出したのはサッカーだ。当時、高田小学校にあった高田サッカースポーツ少年団(高田SSS)で5年間練習に励んだ。校舎から見える坂道や階段も走り込んだ事がある場所ばかり。
この学校の全てが思い出と言っても過言ではない。

今日、矢野が訪れたのも、今年2月にゴルフ伝道士として行った山形県酒田市立浜田小学校で見た、子供たちの嬉しそうな顔や気持ちが忘れられないからだ。

「あの笑顔を見れば、わが母校に寄贈しない手はないと。」
その日の内に、スタッフに寄贈をしたい旨を話し、今回の訪問が実現したのだった。

「決して大きな街や小学校でもないけど、自分がそこで育って、プロゴルファーという道に進んで、少しでも子供たちにゴルフというスポーツを感じて欲しい。その絶好の機会。」と力強く話す。新しい遊具が来れば没頭していた自分がいる。それを今の子供たちとオーバーラップさせると、きっと喜んでくれるはず。

そう思えば自分の母校が選択肢の始めに出てきたのは、「ごく自然なこと」。
とにかく自分が育った街に社会貢献活動ができればという衝動が矢野を動かした。

それだけに、母校の子供たちの手厚い歓迎には胸を熱くした。
全校生徒115人が待つ体育館に足を運ぶと、高学年の児童からなる鼓笛隊の演奏が鳴り響いた。緊張した面持ちで席に着く矢野も嬉しさを隠しきれなかった。

また、矢野も未だに歌詞を全て覚えているという校歌。子供たちから大合唱でのプレゼントには、「子供たちの声でおもわず泣きそうになったけど、堪えたんですよ」と打ち明かした。

そして、何より矢野をビックリさせたのが、生徒の中で矢野と同級生を親御さんに持つ生徒が4人もいたことだ。「ショックと言うか、自分の周りに結婚している人が少ないんで考えられなかったですね。」

今年、32歳を迎える矢野の年齢からすると、小学生の子供がいてもおかしくないだけに、「やばい・・。僕も結婚をしないといけないのかなみたいな焦りもありました。」と本音をポロリ。
早速、子供たちに親御さんの名前を聞いて、卒業写真を見返していた。
  • 平成元年に母校を卒業した矢野東。卒業写真を見返し昔を思い出す。
  • 甥っ子が在籍する1年1組を見学
  • 校歌の歌詞を横目に子供たちの合唱に聞き入る

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