記事

三井住友VISA太平洋マスターズ 2010

今田竜二は「優勝だけを考えて来たのですが」

最終18番パー5は、残り228ヤードをピン右2メートルに乗せて、鮮やかなイーグルで締めた。3年連続4度目の出場は、御殿場でのベストフィニッシュ。
3位タイにつけた今田にはしかし、笑顔はなかった。

米ツアー1勝の“逆輸入選手”の頭には、もはや勝つことだけしかなかった。

14歳で単身渡米。本場で今年も7年連続のシード権を手中にしたが、長く離れていればこそ、母国への思いはいっそう募る。

「今年も日本での初優勝だけを、考えてここに来たのですが」。
自らにプレッシャーをかけて、最終日に66のチャージをかけても、届かなかった。
「こんなに良いコンディションの中なら、もっともっと、チャンスはあったと思う」と振り返ったが、それ以上にやはり、3日目だ。

2番から、ボギー、ボギー、ダブルボギー、ボギーの逆噴射に「昨日の5ホールで、優勝争いから脱落してしまった」と、悔やむ。

まずは米ツアーを軸に1年のスケジュールを組むだけに、日本への参戦は当然、年に1〜2回がせいぜいとなる。
「それでもファンのみなさんが、本当に一生懸命に応援してくださって」。
毎年、招待選手として、暖かく迎えてくださるスポンサーのみなさんにもぜひ1勝で報いたかったところだが、今年もお預けとなった。

今月いっぱいは、地元・広島で羽を休め、来月から再び海を渡り、調整に入るという今田。
「悔しかったけど、楽しい1週間でした」。
来年もきっとまた、御殿場で元気な顔を見せてくるはずだ。そして今度こそ・・・・・・!!

    関連記事