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マスターズ2日目、石川が予選を突破

米ジョージア州オーガスタナショナルゴルフクラブで行われているマスターズは予選ラウンドが終了し、出場3度目の石川遼が通算2アンダーで、自身初の予選通過を果たした。

13番、14番で連続3パットを打って迎えた15番。「上りのまっすぐのバーディパット。
こんなのいままで、練習グリーンで何百回も入れてきたパットだと。試合になって、マスターズの2日目の終盤になって、出来なくなってしまうのは悔しい。どうしても入れたい。それが練習どおり、良いストロークで打てたのが大きかった」。バーディで、鬼門の16番パー3を迎えられたことが大きかった。
「この1年間で、あそこの狭いエリアに打てるようになったんだと確信が持てました」。
ピンそばのバーディチャンスは外したが、パーで切り抜け初の決勝進出だ。

「明日からどういう雰囲気なのかは未知の世界。予選を通過して気持ちがすっきりするのか、さらに緊張するのかは分からない。でも、精一杯満喫するとともに、たくさんのバーディを取って、もっと上位で回りたい」。

そして、石川と同じ19歳のアマチュア、松山英樹くんも決勝ラウンドに進んだ。日本人アマチュアとして立つ初めてのオーガスタ。16番のバーディで、ガッツポーズも飛び出した。「ティショットが荒れて大変な思いをしましたけど、そこからうまいことリカバリーが出来た」と、通算1オーバーに充実の笑み。

池田勇太と藤田寛之は予選落ちした。
藤田は、小技の名手でさえ太刀打ち出来ない。
「全部が初めての経験。こういうコースでゴルフをしたこともない。ここに来て強気でいけなかったり、フィーリングがまったくイメージで出なかったり、そういう気分を初めてオーガスタで味わいました」。
8番から3連続ボギー、11番ではダブルボギーに「予選通過とか、いろんなプレッシャーがかかってくると、パットで手が動かなかった」という。

しかし41歳は最後まで諦めなかった。18番は「セカンドが入ったらまだ分からないくらいの気持ちでやっていた」という。「・・・でも、バンカーに入ってしまいましたね」と、苦笑した。
「今はまだ、悔しさ半分。この素晴らしい舞台に来られたという充実感半分です」。
初めて挑んだ夢舞台。「この大会は自分の中では大きすぎる。来年またここに来ますとは言えない感じですが、この経験はきっと帰ってから後々にジワジワと沸いてくるのだと思います」。

賞金王の金庚泰(きむきょんて)は、通算1オーバーで決勝に進んだ。

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