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関西オープンゴルフ選手権競技 2010
矢野東は今季自己ベストの2位
「今週も、今までと何が変わったわけではないけれど」。
この日最終日は64のベストスコアをマークして、単独2位は昨年の2009年を含めても、自己ベストフィニッシュだ。
2008年から見放されたままの勝ち星にもようやく兆しが見えてきたのは「完璧を求めるのをやめた」から。
もっとも12番でこの日7つめのバーディを奪い、首位に4打差まで迫って「チャンスがある」。そう思った瞬間から、急にコースの狭さが気になりはじめ、バーディが止まってしまった。
そういう意味では、結果には「満足出来てはいない」というが、「それでもスコアメイクをきっちりやっていけば、上に行ける。優勝も出来る」との手応えを掴めたのは大きい。
今年は特に、6月から7月にかけて4試合連続の選落ちをするなど、苦しんでいた。「格好良いゴルフをしたいと思いすぎていたと思う。いつもフェアウェイに行って、パーオンしてというような」。
日頃、積み重ねている努力もあって、「自分にはそういうゴルフができるはず、という気持ちもあった。」。しかし、あまりにもその自信が強すぎた。
「たとえば、初日に一発納得出来ないショットが出ると、なんでだろう、と思うことが多かった」と、反省も交えて振り返る。
「でも、ゴルフには完璧はないんです」。
ミスのゲームはいかに、そのあといかに粘って修正していけるか。原点に立ち返ることで、矢野が復活の糸をたぐり寄せた。