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勝敗と各日の結果

韓国・釜山郊外は慶南金海カントリークラブで行われた日韓対抗戦「KBミリオンヤードカップ」は、韓国が初回の2004年大会以来、2大会ぶりに栄冠を取り返した。

優勝杯を取り戻すため、最強メンバーを揃えてきた。
なんといっても、2009年の全米プロチャンピオン。
Y・E・ヤンは、今年は先の全米オープンでも優勝争いを繰り広げたばかりだ。
絶好調のこの時期に、自らのスケジュールも返上で、帰国したのはほかでもない。
「後輩たちを手助けするため。優勝に導くため」。
まさに、母国の英雄を擁したチーム・コリアは連覇を狙った日本に容赦なく襲いかかった。

初日こそ日本に1ポイントのリードを許したものの、2日目にタイに持ち込み、最終日のシングルス戦では6勝1分3敗の3ポイント差で昨年大会の雪辱を果たして、地元のファンを大いに喜ばせた。

その中でも3日間とも全勝を飾ったヤンもさることながら、注目を集めたのがヤンとダブルス戦で組み、2日目のベストボールで1人で10アンダーをマークするなど、大活躍は日本ツアーの賞金王。

最終日のシングルス戦で、藤田寛之と2アンダーで分けた金庚泰(キムキョンテ)は、最後の18番のパーパットで母国の勝利を決定づけて、仲間からシャンペンファイトの祝福を浴びた。

地元・韓国でも要所で「鬼」の強さを見せつけた金が、今年のMVP賞を獲得したが、「ダブルス戦ではヤンさんと一緒なら大丈夫と思いながら安心してやれたので。最優秀選手は本当は、ヤンさんがふさわしいです」と、勝ってなお相変わらずの謙虚さだった。

韓国チームからの提案で、今年の優勝賞金の20万ドルはすべて、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の東日本大震災の義援金口座に振り込まれることになっている。

表彰式で改めて、その全額がJGTO会長の小泉直に託された。韓国チームのキャプテン韓長相(ハンジャンサン)氏も、ヤンも「いま大変な状況にある日本のみなさんのお役に立てたことが、私たちには何よりも嬉しいことです」と声を揃えて、日本キャプテンの青木功を感激させた。

<勝敗>
韓国 11.5 : 8.5 日本

<最終日・シングルスストロークプレーの結果>
−3 崔虎星(チョイホサン) VS 小田孔明 +4
−4 朴相賢(パクサンヒュン) VS 薗田峻輔 −1
−2 金度勲(キムドフン) VS 松村道央 +2
 李丞鎬 (イスンホ) VS 河井博大 −1
−5 洪淳祥(ホンスンサン) VS 高山忠洋 −6
−2 姜庚男(カンキュンナム) VS 石川遼 −4
−5 金大玹(キムデヒョン) VS 近藤共弘 −3
−4 裵相文(ベサンムン) VS 池田勇太 +5
−2 金庚泰(キムキョンテ) VS 藤田寛之 −2
−4 Y・E・ヤン VS 片山晋呉 

(韓国 6.5 : 3.5 日本)

<2日目・フォアボールストロークプレーの結果>
−9 崔虎星(チョイホサン)金度勲(キムドフン)VS 近藤共弘高山忠洋 −9
−10 李丞鎬 (イスンホ)洪淳祥(ホンスンサン)VS 河井博大小田孔明
−8金大玹(キムデヒョン)朴相賢(パクサンヒュン)VS 藤田寛之松村道央 −7
−8 姜庚男(カンキュンナム)裵相文(ベサンムン) VS 片山晋呉池田勇太 −10
−10 Y・E・ヤン金庚泰(キムキョンテ) VS 薗田峻輔石川遼 −6

(韓国  :  日本)

<初日・フォアサムストロークプレーの結果>
−1金大玹(キムデヒョン)洪淳祥(ホンスンサン) VS 河井博大小田孔明 −4
−1 崔虎星(チョイホサン)金度勲(キムドフン) VS 藤田寛之松村道央 −6
+3 李丞鎬 (イスンホ)朴相賢(パクサンヒュン) VS 近藤共弘高山忠洋 −1
−1姜庚男(カンキュンナム)裵相文(ベサンムン) VS 薗田峻輔石川遼 
−2Y・E・ヤン金庚泰(キムキョンテ) VS 片山晋呉池田勇太 +1

(韓国  :  日本)

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