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震災義援金に関する記者会見とツアーメンバーによる街頭募金活動を実施

4月1日(金)、日本ゴルフツアー機構とジャパンゴルフツアー選手会が出席して『東北地方太平洋沖地震災害義援金』に関する記者会見を開催した。
出席者は、小泉直(日本ゴルフツアー機構会長)、宮本勝昌(ジャパンゴルフツアー選手会会長)、青木功(日本ゴルフツアー機構特別顧問)の3名。

義援金として送られる年間の総額は2億円相当。

この義援金は、トーナメントを開催して頂いている主催者、ジャパンゴルフツアー選手会、そして日本ゴルフツアー機構の3者が話し合いを重ねて決定した金額だ。
この2億円相当の義援金の他に、今年の開催予定トーナメント25会場でも募金活動などを精力的におこなっていく。
JGTO会長の小泉は「今後、できる限り長期に渡って、選手の皆さん、トーナメントの主催者の皆さんと共に支援活動を続けて行きたい」とコメント。

続いて、2011年度のジャパンゴルフツアーは、すでに発表されているスケジュール通り開催されることが発表された。
ツアートーナメントは4月14日(木)からの『東建ホームメイトカップ』、チャレンジトーナメントは、一足先に4月8日(金)からの『Novil Cup』より開幕する。
小泉会長は、「今季のジャパンゴルフツアーの開幕をすべきか否か熟慮を重ねて参りましたが、私どもがいま出来ることは、男子トッププロの卓越した技術と1打に懸ける必死さをご披露すること、また勇気と希望溢れる明るい話題を提供することが我々の使命であることをあらためて認識しました。ゴルフトーナメントを通して、日本全国に少しでも元気を提供して行きたい」と抱負を語った。

そして本年度ジャパンゴルフツアーのスローガンが発表された。
『今、日本のために』
このスローガンには、今回の震災では、被災地の方々のみならず、日本国全体にとっても甚大な被害をもたらし、今こそ、選手、JGTO、主催者、関係者のすべてが一体となって、愛する日本のために、困難に立ち向かう強い心を持ち、ゴルフトーナメントを通じて明るい話題と元気を提供しようという思いが詰め込まれている。

記者会見終了後には、宮本勝昌、青木功の他に、中嶋常幸、谷原秀人が加わり、さらに日ごろ選手のバッグを担いでいるプロキャディやゴルフ関係者の有志が集まって街頭募金が行われた。
4月とはいえ、まだまだ肌寒い春空の下、たくさんのゴルフファンの方々に集まっていただいた。
これには4選手も「涙が出るほど嬉しい。本当に感激した」と感謝の気持ちでいっぱいだ。
約50分間行われた街頭募金で集まった金額は65万1,767円。
予想を大きく上回る善意をお預かりした。
お預かりした義援金は、日本赤十字社を通じて全額を被災者救済のための救援活動、ならびに復興活動を支援する資金として活用される。

街頭募金活動に参加した4選手のコメントは次の通り。

■中嶋常幸・・・今まで募金活動をしたことはあるが、こんな勢いはなかった。みんなのすごい熱意、協力したいという気持ちがあふれていた。今日、こうやって協力できてよかった。 被災地の方々は想像以上に大変だと思いますが、僕らはゴルフで、ツアー全体で、末永く長い年月をかけて応援していきますので、みなさんも決してくじけないでがんばってください。

■青木功 ・・・今こそ、日本の国を良くしていかないといけないと思う。我々もこうやって協力できてよかった。これからも長い目で様々な活動が出来たらいいかなと思う。
今回被災された方々も、みんな1人じゃないということ。我々がどれくらい後押しできるかわからないけど、頑張ってやるから、1人じゃないということを自分の気持ちの中に入れてがんばってください。

■谷原秀人・・・今回初めて街頭募金活動をやらせていただきましたが、みなさんすごく協力的で、笑顔と「がんばってください」という声を頂けただけでも胸がいっぱいです。またいろんな所でもやっていきたいと思いました。
僕は大学が仙台だったので、友人や知り合いの方々をはじめ、今回被災された皆さんに、ゴルフで勇気を与えてあげられたらいいなと思います。

■宮本勝昌・・・男子ゴルフ界では初めての募金活動で、多くの方に早くやってほしいと言われていて、我々もやっとこの場に立てたのは本当に良かったと思っています。こういう活動がこれから何回、何十回、何百回続けられるかわかりませんが、できるだけ数多く、長く続けていって、少しでも力になれたらと思います。
被災された方々はこれから本当に長い戦いがあると思いますが、我々も一緒になってやっていきますし、日本中がみなさんを応援していますので、勇気を持ってがんばってください。

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