記事
TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2010
薗田だけじゃない!! ホストプロが発奮
チャレンジ組の高山準平や、インパクト大の名前で注目のQT組のわたり哲也ほか、シード組なら広田悟と原口鉄也、額賀辰徳らだ。
先の薗田も同じ契約先という縁で、広田や原口らと交流を持つようになった。先輩らとの練習は、いつも目からウロコの連続だという。
特に、原口には「感謝している」という。
ある日、薗田が使っていたウェッジについて、原口が言及した。
「もっと楽に打てるものに変えてみたら」というアドバイスをさっそく取り入れたら、そのあとから楽に予選通過が出来るようになったという。
面倒見のよい先輩は、後輩の優勝の瞬間も見届けた。薗田の男泣きは、わざわざ「おめでとう」を言いに、18番のグリーンサイドに陣取る原口の姿を見た瞬間から始まっていた。
「原口さんが、待っていてくれたのを見て、こみ上げてくるものがあった」という。
そのほか、今年シード1年目の額賀も、原口を慕う選手のひとりだが、いつも、後輩や友人に心からのエールや祝福を贈ってばかりではいられない。
2008年秋から教えを乞うリッチ・エイブルさんは、あの今田竜二を育てた名コーチでもある。米国と日本では、連絡を取りあうのも難しいが、エイブルさんはどんなに夜遅くなっても原口が試合を終えるのを待って、毎晩メールをくれるのだという。
おかげで、近ごろようやく、コーチの教えがコースでも体現できるようになってきたそうで、「リッチには本当に感謝しているんです」。
何よりの恩返しはやっぱり、待望のツアー初優勝だ。
それが、ホスト試合での実現ならば、もう言うことはない。